「北斗が如く」というゲームをご存知でしょうか?
『北斗が如く』は、2018年2月にセガゲームスから発売されたPlayStation 4用ゲームソフトです。
制作を手掛けたのは、言わずと知れた『龍が如く』シリーズを世に送り出した「龍が如くスタジオ」。そのため、単なる『北斗の拳』のゲーム化ではなく、『龍が如く』特有の濃密なストーリー、爽快なバトル、そして豊富なプレイスポット(ミニゲーム)の要素が色濃く反映されています。
舞台となるのは、荒廃した世界にある奇跡の街「エデン」。この街で、主人公・ケンシロウが、愛するユリアの生存を信じて戦い、謎を追っていくという完全オリジナルストーリーが展開します。
ゲームシステムは、『龍が如く』シリーズの「ケンカバトル」をベースとしながらも、北斗の拳ならではの「秘孔」システムを搭載。「お前はもう死んでいる」の決めゼリフとともに敵を爆散させる「奥義アクション」の爽快感は格別です。世紀末感あふれる世界で、ケンシロウの新たな物語を楽しめるのが最大の魅力と言えます。
では、核心に迫ります。『北斗が如く』は本当につまらないのでしょうか?
結論から言うと、評価は「つまらない」と「面白い」で二極化しているのが現状です。これは、プレイヤーがゲームに何を期待していたかによって、大きく意見が分かれるためです。
「つまらない」と感じたユーザーの主な意見は、以下の点に集約されます。
『龍が如く』の新作を期待してたけど、戦闘以外は既視感のある要素が多すぎた。バギーでの移動も面倒で、途中からファストトラベルしか使わなくなってしまった。
一方で、「面白い」と評価するユーザーも非常に多く、特に以下の点が絶賛されています。
北斗の拳ファンにはたまらない!奥義で敵が爆散する時の爽快感は最高。特にバーテンダーケンシロウは笑えるし、ミニゲームのバリエーションもあって飽きなかった。
実際のところ、世間一般の評価はどうなっているのでしょうか。
大手レビューサイトやユーザーレビューを総合すると、評価は平均点をやや上回る程度で落ち着いています。特にメディアのレビューでは、その「完成度の高いクロスオーバー作品」であることが高く評価されています。
評価項目 | 具体的な評価内容 |
ストーリー | 完全オリジナルながら、原作へのリスペクトがあり、ユリアの謎を追う展開が引き込まれる。 |
バトルシステム | 『龍が如く』の良さと『北斗の拳』の奥義が融合し、爽快感は抜群。ただし、終盤は単調になりがち。 |
プレイスポット | 「バーテンダー」「デス・バギー」など、世紀末に合わせたユニークなものが高く評価されている。 |
グラフィック | PS4世代としては標準的だが、ケンシロウや主要キャラのモデリングは非常に精巧。 |
ゲームの「ボリューム」に関する懸念もよく見られますが、これはプレイする目的によって大きく変わります。
メインストーリーを追うだけならば、おおよそ25時間〜30時間程度でクリアが可能です。これは近年のアクションRPGとしては標準的な長さと言えます。『龍が如く』シリーズと比較しても、極端に短いわけではありません。
『北斗が如く』の真骨頂は、メインストーリーをクリアした後にある「プレイスポット」や「サブストーリー」といった豊富なやり込み要素です。
これらの要素をすべて網羅し、トロフィーコンプリートを目指すとなると、100時間以上遊ぶことも可能です。メインストーリーだけではボリューム不足と感じるかもしれませんが、このゲームの魅力は「世紀末でのケンシロウの日常」にあるため、ぜひ寄り道を楽しんでみてください。
本作の魅力の一つは、豪華な声優陣によるキャラクターへの新たな命の吹き込みです。レイの声を担当しているのは、以下の通りです。
レイ役:森川智之さん
森川さんは、洋画吹き替えやアニメで数々の主役を演じているベテラン声優です。レイの持つクールさと悲哀を見事に表現しており、ファンからも非常に高い評価を得ています。
キャラクター名 | 声優名 | 備考 |
ケンシロウ | 黒田崇矢 | 『龍が如く』桐生一馬役 |
ユリア | 久川綾 | |
シン | 中谷一博 | 『龍が如く』錦山彰役 |
ジャギ | 高木渉 | |
マミヤ | 川島なお美 |
『龍が如く』シリーズのファンにとって、最大のやり込み要素の一つといえば、最強の隠しボス「亜門一族」とのバトルです。
もちろん、『北斗が如く』にも亜門一族の末裔が登場します!その名も「亜門一族頭領・亜門創」。
亜門創は、サブストーリーを全てクリアした後に出現する、ゲーム中最強の敵として設定されています。その強さは、並大抵の育成では歯が立たないほど。特に「奥義」を繰り出す際のスピードとパワーは桁違いで、ノーマルエンドを迎えた後のプレイヤーへの試練となります。
亜門に挑む前の注意点!
奥義ポイントを最大限にまで上げ、各種装備を最強のものに整えてから挑むことを強くおすすめします。シリーズ伝統の鬼畜難易度は健在です!
発売当初、『北斗が如く』には「配信禁止」の区間が存在し、多くの実況者や動画投稿者が戸惑いました。
これは、ゲームの核心的なネタバレを防ぐための措置でした。特に、ストーリーのクライマックスや、大きな設定に関わるシーンは、配信・録画が禁止されていました。
しかし、現在は発売から時間が経過し、公式から一定の緩和措置が取られています。
現在の配信・動画投稿の基本ルール
基本的に、メインストーリーの根幹に関わる部分や、エンディングなど、特定のネタバレを含むシーンを除き、配信が許可されています。ただし、詳細は常に公式サイトのガイドラインを確認することが必須です。
『北斗が如く』はPS4で発売されたゲームですが、PlayStation 5の互換機能を使ってプレイ可能です。
PS5でプレイするメリットは、主に以下の2点です。
PS5での動作について
PS5では、PS4版の性能を向上させる「ブースト機能」により、PS4よりも快適に遊ぶことができます。特にストレスになりがちなロード時間短縮の恩恵は非常に大きいため、PS5ユーザーの方にはぜひおすすめです。
『龍が如く』シリーズは近年、PC版(Steam版)でのリリースが積極的に行われていますが、残念ながら『北斗が如く』のPC版は現在のところ発売されていません。
『北斗が如く』は、PlayStation 4独占タイトルとして発売されており、PC(Steam)、Nintendo Switch、Xboxなど他のプラットフォームでの展開予定は現時点で公式から発表されていません。
発売から数年が経過した現在、『北斗が如く』は中古市場で比較的安価に購入できるようになっています。
新品での入手が難しくなっているため、中古価格は販売店や時期によって変動しますが、概ね1,000円〜3,000円程度の価格帯で取引されることが多く、非常に手に入れやすくなっています。この価格であれば、万が一「つまらない」と感じたとしても、出費が少ないため試しやすいと言えるでしょう。
注意点:ダウンロードコンテンツ(DLC)の有無
中古ソフトを購入する場合、初回生産版に付属していた特典DLCコード(コスチュームやアイテムなど)は、既に使用されている可能性が非常に高いです。DLC目当てで購入する場合は、必ず販売店に確認するか、最初から無いものとして割り切るようにしましょう。
これだけ話題になった作品ですから、ファンとしては「北斗が如く2」が発売されるのかどうか、非常に気になるところでしょう。
結論から言うと、現時点(2023年時点)では、続編に関する公式な発表はありません。
ただし、以下の点から続編の可能性について考察することができます。
現時点では「続編はない」と考えるのが現実的ですが、龍が如くスタジオは常にサプライズを仕掛けてくるため、期待を持ち続ける価値はあります。もし仮に新作が出るなら、今度は「蒼天の拳」や「トキ編」など、より原作の要素を深く掘り下げた作品を期待したいですね。
この記事では、「北斗が如くはつまらないのか?」という疑問を様々な角度から検証してきました。
最後に、この記事の内容をまとめてみましょう。
北斗が如くは本当につまらない?
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