2020年11月に発売されたソニーの次世代コンソール『PlayStation 5』(PS5)は、高性能なグラフィックや高速ロード時間で話題を集めました。
しかし、PS4ユーザーの多くが気になるのは、「PS5でPS4のソフトは遊べるのか?」「本当にすべてのソフトが動くのか?」という点です。
ネット上では「PS4ソフトができない」「互換性に問題がある」といった声も散見されますが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、2025年現在の最新情報を基に、PS5のPS4ソフト後方互換性について、仕組み、対応状況、注意点、メリット、そしてよくある疑問を徹底的に解説します。
PS4のゲームをPS5で楽しみたい方や、購入を検討している方は必見です!
PS5の「後方互換性」とは、PS4向けに開発されたゲームソフトをPS5でプレイできる機能のことです。
ソニーはPS5の発売前から、「PS4のゲームの99%以上がPS5でプレイ可能」と公表しており、物理ディスク版とデジタル版の両方に対応しています。
この後方互換性は、PS4ユーザーが新しいコンソールに移行する際、既存のゲームライブラリを活用できる大きなメリットとして注目されました。
以下に、基本的な仕組みと特徴を紹介します。
PS5の後方互換性は、主にソフトウェアエミュレーションによって実現されています。
PS5のハードウェアはPS4と異なるアーキテクチャを採用していますが、ソニーはPS5のシステムソフトウェアを通じて、PS4のゲームがPS5上で動作するよう最適化しました。
これにより、PS4ゲームはPS5の高い処理能力を活用し、場合によってはより快適なプレイ体験を提供します。
特に、Game Boost機能により、一部のPS4ゲームはフレームレートの向上やロード時間の短縮といった恩恵を受けます。
ソニーの公式発表によると、4,000タイトル以上のPS4ゲームのうち、99%以上がPS5でプレイ可能です。
これには、AAAタイトル(例:『The Last of Us Part II』や『Ghost of Tsushima』)からインディーゲーム、PlayStation VR(PS VR)向けゲームまで含まれます。
デジタル版はPlayStation Network(PSN)アカウントに紐づけられており、同じアカウントでPS5にログインすれば、購入済みのゲームを再ダウンロードしてプレイできます。
ディスク版も、PS5のディスクドライブ搭載モデル(標準版)ならそのまま挿入してインストール可能です。
PS5はほとんどのPS4ソフトに対応しているものの、ネット上やXの投稿で「PS4ソフトができない」「動かない」といった声が見られます。
この背景には、互換性の例外や技術的な課題、ユーザーの誤解が関係しています。
以下に、主な理由を詳しく分析します。
PS5は99%以上のPS4ソフトに対応していますが、例外的にプレイできないタイトルがごく少数存在します。
PlayStation Storeでは、これらのゲームに「Playable on: PS4 only」というラベルが表示されます。
2025年現在、非対応タイトルのリストは以下の通りです(一部抜粋):
これらのタイトルは、ソフトウェアの構造やハードウェア依存性、ライセンス問題などが原因でPS5での動作が保証されていません。
非対応タイトルは全体の0.1%未満と非常に少ないですが、これらのゲームを愛好するユーザーにとっては「できない」という不満に繋がります。
PS5でプレイ可能なPS4ソフトでも、一部タイトルでは「グラフィックの不具合」「クラッシュ」などのエラーが報告されています。
たとえば、以下のような例が挙げられます:
ソニーはこれらのゲームに「PS5でプレイするとエラーや予期しない動作が発生する可能性がある」と警告を表示しています。
PlayStation Storeで購入前に確認できるため、事前にチェックすることをおすすめします。
なお、こうした不具合はソフトウェアアップデートで改善される場合もあります。
PS4で利用できた一部の機能は、PS5ではサポートされていません。
たとえば、以下のような機能が挙げられます:
これらの機能に依存するゲームでは、PS5でのプレイ体験が一部制限されるため、「できない」と感じるユーザーがいるようです。
Xの投稿やフォーラムでは、「PS4ソフトが動かない」という声が上がることがありますが、原因がユーザーの設定ミスや誤解であるケースも少なくありません。
たとえば、以下のようなケースが報告されています:
これらの問題は、正しい設定やハードウェアの選択で解決可能な場合が多いです。
PS5でPS4ソフトをプレイすることは、単に「遊べる」だけでなく、PS5の性能を活かした多くのメリットがあります。
以下に、代表的な利点を紹介します。
PS5のGame Boost機能は、一部のPS4ゲームに以下のような恩恵をもたらします:
たとえば、『Ghost of Tsushima』や『Days Gone』は、Game Boostにより60fpsで動作し、PS4版よりも快適なプレイ体験を提供します。
Xの投稿でも、「PS4ゲームがPS5でヌルヌル動く!」と感動する声が多数見られます。
PS5のSSDは、PS4のHDDに比べて圧倒的に高速です。
PS4ソフトをPS5の内部SSDにインストールすると、ロード時間が大幅に短縮されます。
たとえば、『The Witcher 3: Wild Hunt』では、マップ移動やセーブデータの読み込みがPS4の数分の一の時間で完了します。
この快適さは、PS4ユーザーがPS5に移行する大きな動機となっています。
PS4ソフトは基本的にDualShock 4コントローラーでプレイすることを想定していますが、PS5のDualSenseコントローラーも使用可能です。
DualSenseのハプティックフィードバックやアダプティブトリガーはPS4ゲームではフル活用されませんが、快適な操作感や高い耐久性でプレイ体験を向上させます。
なお、PS VRゲームなど一部のタイトルではDualShock 4が必須の場合があります。
PS4からPS5へのゲームデータやセーブデータの移行は簡単です。
以下の方法で移行できます:
これにより、PS4で進めたゲームをPS5で続きからプレイできます。
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』などは、PS4からPS5へのセーブデータ移行にも対応しています。
PS5でPS4ソフトをスムーズに楽しむためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
以下に、よくある問題とその対策をまとめます。
PS5にはディスクドライブ搭載モデル(標準版)とDigital Edition(ディスクドライブなし)の2種類があります。
Digital Editionでは物理ディスクが使用できないため、PS4のディスク版ソフトをプレイするには別途ディスクドライブを購入する必要があります。
ディスク版のPS4ソフトを多く持っている場合は、標準版のPS5を選ぶのが無難です。
PS5の後方互換性は、システムソフトウェアのバージョンに依存します。
ソニーは定期的にアップデートを配信し、互換性の改善や不具合の修正を行っています。
たとえば、2021年のアップデート(バージョン20.02-02.50.00)では、PS4ディスクの誤インストール問題が解消されました。
PS5を常に最新の状態に保つことで、互換性の問題を最小限に抑えられます。
PS4のPS VRゲームはPS5でもプレイ可能ですが、以下の追加機器が必要です:
PS5のHDカメラはPS VRに対応していないため注意が必要です。
また、最適な体験のため、DualShock 4コントローラーの使用が推奨されます。
PS MoveモーションコントローラーやPS VR Aimコントローラーも、一部のゲームで必要です。
一部のPS4ゲームは、PS5向けに最適化されたバージョン(例:4K対応、ハプティックフィードバック対応)にアップグレード可能です。
アップグレードには無料の場合と有料の場合があり、ゲームによって異なります。
たとえば、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』は無料アップグレードに対応していますが、追加コストがかかるタイトルもあります。
アップグレード前に、PlayStation Storeで詳細を確認しましょう。
PS5でPS4ソフトをプレイするのは簡単です。
以下に、ディスク版とデジタル版それぞれの手順を説明します。
ディスクは地域コードに注意し、PS5と同じ地域のものを用意してください。
PS Plus加入者は、PS Plusで入手したフリープレイタイトルも同じ手順でプレイ可能です。
PS5の後方互換性に関する疑問を、Q&A形式でまとめました。
Xやフォーラムでよく見られる質問を基にしています。
A:はい、使えます。
PSNクラウド(PS Plus加入者)またはUSBストレージ経由でセーブデータを移行できます。
一部のゲーム(例:『Sackboy: A Big Adventure』)は、アップデートでセーブデータ移行に対応しています。
A:DualShock 4は、PS5でPS4ゲームをプレイする際に使用可能です。
ただし、PS5専用ゲームでは使用できません。
DualSenseコントローラーもPS4ゲームに対応しています。
A:Game Boost対応タイトルでは、最大4K解像度や60fpsでプレイ可能な場合があります。
ただし、すべてのゲームが画質向上に対応しているわけではありません。
A:いいえ、Digital Editionはディスクドライブがないため、PS4のディスク版は使用できません。
別途ディスクドライブを購入するか、デジタル版をPS Storeで購入してください。
PS5でPS4ソフトをプレイすることは、単なる互換性以上の価値があります。
以下に、おすすめポイントをまとめます。
Xの投稿でも、「PS4ソフトがPS5でこんなに快適になるとは思わなかった」「ディスク版を安く買ってPS5で遊ぶのがコスパ最強」との声が多数見られます。
『PlayStation 5』は、4,000タイトル以上のPS4ソフトの99%以上に対応する優れた後方互換性を備えています。
非対応タイトルや一部のエラーは存在するものの、Game Boostや高速SSDによるパフォーマンス向上、簡単なデータ移行など、PS4ソフトをPS5でプレイするメリットは大きいです。
ディスク版を使用する場合は標準版PS5を選び、システムソフトウェアを最新に保つことで、ほとんどの問題は回避可能です。
PS4の名作を新たな次元で楽しみたい方や、PS5購入を検討している方は、ぜひこの後方互換性を活用して、ゲームの世界をさらに広げてみてください。