世界中のゲーマーが待ち望む超大作「Grand Theft Auto VI(GTA6)」。その発売のニュースが飛び交う中、日本では衝撃的な噂が囁かれています。
なんと、「日本での発売が禁止されるのではないか?」というもの。
え、まさかあのGTAが日本でプレイできないなんてこと、ありえるの?と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、この物騒な噂の真相を徹底的に掘り下げ、なぜそんな話が出ているのか、本当に禁止される可能性はあるのか、そしてもし禁止されたらどうなるのかについて、詳しく解説していきます。最後まで読めば、あなたの疑問もきっと解消されるはずです!
まずは、GTA6がどんなゲームなのかを簡単におさらいしましょう。
Grand Theft Auto(グランド・セフト・オート)シリーズは、Rockstar Games(ロックスター・ゲームス)が開発するオープンワールドアクションゲームの金字塔です。プレイヤーは広大な都市を自由に駆け巡り、ミッションをこなしたり、時には犯罪に手を染めたりと、まさに「自由」を謳歌できるゲームとして絶大な人気を誇っています。
前作のGTA Vは、2013年の発売から10年以上経った今でも多くのプレイヤーに愛され、世界中で1億8,500万本以上を売り上げるなど、ゲーム史に残るメガヒットを記録しました。そんなGTAシリーズの最新作であるGTA6は、フロリダをモデルにした架空の都市「バイスシティ」を舞台に、男女二人の主人公が登場することがすでに発表されています。
ポイント!
では、なぜGTA6が日本で発売禁止になるかもしれない、という噂が流れているのでしょうか?その最大の理由は、やはり「GTAシリーズの過激な内容」にあります。
GTAシリーズは、その自由度の高さゆえに、暴力、犯罪、ドラッグ、性的な表現など、社会的な問題につながりかねない要素を多く含んでいます。特に、一般市民に対する暴力行為や、警察との激しい銃撃戦など、他のゲームではあまり見られないような描写が特徴的です。
これらの要素は、リアリティを追求するGTAシリーズの魅力の一部でもありますが、同時に「子どもに悪影響を与えるのではないか」という批判の対象にもなりやすいのです。
日本では、ゲームの内容を審査し、対象年齢を定める「CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)」という団体があります。CEROは、ゲームの倫理的な問題や表現の適切性をチェックし、それぞれのゲームに合ったレーティングを付与しています。このCEROの審査基準と、GTA6の過激な内容が抵触するのではないか、という懸念が、今回の噂の根底にあると考えられます。
うーん、確かにGTAって他のゲームとはちょっとレベルが違う過激さがあるからな…。特に最近は表現に対する目が厳しくなってるし、CEROも黙ってないんじゃないか?
日本におけるゲームの販売は、CEROが定めるレーティング制度に基づいて行われています。CEROは、消費者がゲームを購入する際の目安となるよう、年齢別の区分を設けています。
CEROのレーティングは、以下の5段階に分かれています。
レーティング | 対象年齢 | 内容の目安 |
A | 全年齢対象 | すべての年齢層が楽しめる内容 |
B | 12才以上対象 | 12才未満の利用は保護者の助言が望ましい内容 |
C | 15才以上対象 | 15才未満の利用は保護者の助言が望ましい内容 |
D | 17才以上対象 | 17才未満の利用は保護者の助言が望ましい内容 |
Z | 18才以上のみ対象 | 犯罪、暴力、性表現など、特に過激な内容が含まれる。18歳未満への販売は禁止。 |
CEROの審査は、あくまで「対象年齢を定める」ためのものです。基本的には、ゲームの内容が社会通念上許容される範囲であれば、レーティングを付与して発売が認められます。しかし、極めて社会通念上不適切と判断された場合や、特定の法規に抵触する可能性があると判断された場合には、レーティングが付与されず、実質的に日本国内での正式な発売が不可能になるというケースも理論上は考えられます。
注意!CEROが直接「発売禁止」を命じるわけではありません。レーティングが付与されない、あるいは、あまりにも過激な内容で日本の法的基準に触れる可能性があると判断された場合に、流通・販売が難しくなるという形です。
では、過去のGTAシリーズは日本でどのように扱われてきたのでしょうか?この実績を振り返ることで、GTA6の今後を占うヒントが見えてきます。
実は、これまでの主要なGTAシリーズは、全て日本で正式に発売されています。もちろん、前作のGTA Vも日本で発売されており、CEROレーティングは「Z(18才以上のみ対象)」でした。
これらのタイトルは、日本でも非常に人気があり、多くのゲーマーがプレイしてきました。発売にあたっては、表現の修正やカットが行われたケースは非常に稀で、基本的には海外版とほぼ同じ内容で提供されています。これは、CEROが「18才以上のみ対象」というZ区分を設けることで、過激な内容のゲームも一定の条件のもとで流通を認めている、という証拠でもあります。
これまでの実績があるにもかかわらず、なぜ今回GTA6で「発売禁止」の噂が出ているのでしょうか?考えられる要因はいくつかあります。
ゲームに限らず、昨今では社会全体で表現に対する意識が高まっています。特に暴力や差別、性的表現については、過去よりも厳しい目が向けられる傾向にあります。GTA6がもし前作以上に過激な描写を含んでいた場合、その倫理的な側面がこれまで以上に問題視される可能性はゼロではありません。
GTA6への期待値があまりにも高いため、少しでもネガティブな情報や憶測が流れると、インターネットを通じて瞬く間に広がりやすいという側面もあります。まだ具体的な情報が少ないからこそ、様々な憶測が飛び交っているのかもしれません。
一部の国や地域では、GTAシリーズのようなゲームに対して、日本よりも厳しい規制を設けていることがあります。そうした他国の例と比較して、「日本もそれに続くのではないか?」という懸念から、噂が生まれた可能性も考えられます。
万が一、GTA6が日本で正式に発売されなかった場合、どのような影響が考えられるでしょうか?
最も大きな影響を受けるのは、当然ながら日本のゲーマーたちです。GTAシリーズのファンにとっては、待望の新作がプレイできないという、まさに「絶望」に近い状況になるでしょう。
「じゃあ、海外版を買えばいいじゃないか!」と思うかもしれませんが、ここにはいくつかのリスクが伴います。
NG!
Rockstar Gamesにとっても、日本での発売禁止は大きな痛手となるでしょう。日本は世界有数のゲーム市場であり、GTAシリーズもこれまで多くの売上を上げてきました。この市場を失うことは、収益面だけでなく、ブランドイメージにも少なからず影響を与える可能性があります。
では、Rockstar GamesはGTA6の日本での発売禁止を回避するために、どのような対応策をとりうるのでしょうか?
最も現実的な方法は、CEROとの綿密な事前協議です。ゲーム開発の段階からCEROのガイドラインを意識し、問題となりそうな表現について事前に相談することで、レーティングが付与されないという最悪の事態を避ける努力をするでしょう。
過去には、他のゲームでCEROの審査を通すために、流血表現の緩和や、特定のシーンのカットなどが行われた例もあります。しかし、GTAシリーズは作品の根幹に「犯罪」があるため、大規模な内容変更はシリーズのアイデンティティを損なう可能性が高いです。Rockstar Gamesがそこまでの修正を受け入れるかは疑問が残ります。
理論上は、日本市場向けに表現を調整した独自のバージョンを開発することも考えられます。しかし、これは開発コストが非常に高くなる上に、GTAのような大作で地域限定のバージョンを作ることは、まず現実的ではありません。過去のGTAシリーズでも行われていないことから、この可能性は極めて低いと言えるでしょう。
ここまで、GTA6の日本での発売禁止の噂について深く掘り下げてきました。現時点での見解と、今後の予想をまとめましょう。
現在のところ、GTA6が日本で発売禁止になるという具体的な根拠や公式発表は一切ありません。噂のほとんどは、インターネット上の憶測や、GTAシリーズの過去の過激なイメージから来ているものと考えられます。
現時点での結論:
日本での発売禁止の可能性は「非常に低い」
これまでのGTAシリーズが日本で正式に発売され、CEROのZ区分で問題なく流通してきた実績を考えると、GTA6だけが突然発売禁止になるというのは、現実的ではないでしょう。
とはいえ、Rockstar GamesはCEROの審査に向けて、ある程度の配慮はするはずです。Z区分に該当するものの、例えば「暴力表現をより丁寧に表現する」といった、ゲーム全体の表現の質を高める方向での調整は考えられます。
発売時期が近づき、CEROによる正式なレーティングが付与されれば、この噂の真偽ははっきりします。それまでは、過度な不安を抱かず、公式からの情報を待つのが賢明です。
私たちゲーマーとしてできることは、まずは正確な情報を収集することです。Rockstar Gamesの公式発表や、信頼できるゲームメディアの情報をチェックするようにしましょう。
GTA6が日本で発売禁止になるって聞いたんだけど本当?