カプコンが手掛けるオープンワールドアクションRPG『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』は、2012年の初代発売以降、多くのファンを魅了し続けています。
Nintendo Switch版は2019年4月25日にリリースされ、携帯モードでのプレイが可能になったことで新たな注目を集めました。
本記事では、Switch版の評価を徹底的に掘り下げ、ゲームの魅力や課題、プレイヤーの感想を基に、その価値を多角的に分析します。
アクションRPG好きやSwitchユーザーなら必見の内容です!
『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』は、2012年にPS3およびXbox 360向けに発売された『ドラゴンズドグマ』の拡張版です。
Switch版は、この拡張版をベースに、グランシス半島を舞台とした壮大なハイファンタジー世界を携帯機で楽しめるよう移植された作品です。
プレイヤーは「覚者」と呼ばれる主人公となり、ドラゴンに奪われた心臓を取り戻す冒険に挑みます。
最大の特徴は、AI制御の仲間「ポーン」システムと、自由度の高いアクション性のバトルです。
Switch版『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』は、国内外のレビューやユーザーの声から、多くの高評価ポイントが挙げられています。
Metacriticでは75点(レビュー数15件、2019年4月時点)とまずまずのスコアを獲得し、特にアクション性やポーンシステムが称賛されています。
以下、具体的な高評価の理由を紹介します。
本作のバトルは、アクションRPGの中でも特に評価が高い要素です。
大型モンスターとの戦闘では、敵の弱点を狙ってしがみついたり、部位破壊を狙ったりするダイナミックなアクションが楽しめます。
例えば、グリフィンやキマイラといった巨大な敵は、単なるボタン連打では倒せず、戦略的な立ち回りが求められます。
プレイヤーは9種類のジョブ(ファイター、ストライダー、ソーサラーなど)から選択でき、ジョブごとのスキルや戦術の違いが戦闘の奥深さを生み出しています。
ユーザーからは、「ウォリアーの大剣アクションが爽快!」「魔法のエフェクトが派手で戦略性も高い」といった声が寄せられています。
特に、弓を使った遠距離攻撃や、ソーサラーの大規模魔法は視覚的にも魅力的で、戦闘にハマるプレイヤーが多いようです。
ポーンは、本作の核となるシステムであり、プレイヤーの相棒となるAIキャラクターです。
自分で作成する「メインポーン」と、他のプレイヤーが作成した「サポートポーン」を最大2人まで借りて、4人パーティで冒険を進めます。
ポーンは戦闘だけでなく、道中の解説やアドバイスを提供し、まるで生きているかのような振る舞いが魅力です。
ユーザーの一人は、「ポーンが敵の弱点を教えてくれたり、落下時に助けてくれるのが感動的」とコメントしています。
ポーンの貸し借りはオンライン要素として機能し、他のプレイヤーのポーンを借りることで戦略の幅が広がります。
サポートポーンはレベルアップしないため、定期的に新しいポーンを借りる必要があり、これがゲームの新鮮さを保っています。
「自分のポーンが他のプレイヤーに高評価されたときは嬉しい!」という声も多く、育成のモチベーションにも繋がっています。
Switch版の最大の魅力は、携帯モードでオープンワールドRPGを楽しめる点です。
PS4やPC版では据え置き機でのプレイが基本でしたが、Switch版では外出先でも冒険を続けられます。
「手元でお手軽に遊べるのが最高」「電車の中で黒呪島に挑むのが楽しい」といった声がユーザーから聞かれます。
レビューではSwitch版を「Switchで見てきた中で最高の作品の一つ」と評価し、携帯モードの利便性を高く称賛しています。
ただし、ビジュアル面では若干の低下が見られるものの、プレイに支障が出るレベルではないとされています。
本作は「いい意味での不親切感」が特徴で、クエストの進め方や目的地が明確に示されない場合があります。
これが逆に自由度を高め、探索の楽しさを引き出しています。
「適当にクエストを受けたら強敵に遭遇して全滅したけど、それが楽しい」「どこに行っても何かしらの発見がある」と、予期せぬ冒険が好きなプレイヤーから支持されています。
マップは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のような広大なオープンワールドに比べると狭いものの、密度の高いフィールド設計が評価されています。
ダンジョンや隠しアイテム、強敵との遭遇が随所に配置されており、探索意欲を掻き立てます。
拡張版の目玉である「黒呪島」は、推奨レベル80~100以上の高難度ダンジョンで、ダークファンタジーの雰囲気が漂うエリアです。
「まるでダークソウル並みの難しさ」「敵の攻撃が苛烈でやりごたえがある」と、やり込み派のプレイヤーから絶賛されています。
黒呪島は通常のストーリーとは異なり、即死攻撃や数の暴力が待ち受けるため、装備やパーティ編成の最適化が求められます。
黒呪島での苦戦が楽しさに繋がったという声も多く、「最初はボコボコにされたけど、レベルを上げてリベンジできた瞬間が最高だった」とのコメントが見られます。
高評価の一方で、Switch版にはいくつかの課題や低評価の声も存在します。
これらは主に技術的な問題や、ゲームデザインの古さによるものが中心です。
以下に、代表的な低評価ポイントをまとめます。
携帯モードでのプレイは便利ですが、グラフィック品質の低下が指摘されています。
特に、遠景のテクスチャやフレームレートが不安定になる場合があり、「テレビモードと比べると見劣りする」との声があります。
ただし、プレイに致命的な影響を与えるレベルではなく、アクションの快適さは維持されています。
ユーザーの一人は、「暗いシーンが多く、携帯モードだと見づらいことがある」とコメントしており、画面明度を調整することで改善するとのアドバイスも見られました。
本作のマップは、現代のオープンワールドゲームと比較すると狭く、街やダンジョンの数が少ないと感じるプレイヤーもいます。
「ゼルダやウィッチャー3を期待していたら物足りなかった」という声が一部で聞かれます。
また、ファストトラベルが限定的で、ワープ用のアイテム(転送石)が不足しがちな点も不便とされています。
ただし、狭いマップながら戦闘や探索の密度が高いため、「コンパクトなのに長く遊べる」と肯定的に捉えるプレイヤーもいます。
ストーリーは感動的で切ない展開が評価される一方、メインシナリオが短めで、サイドクエストの説明が不足しているとの批判があります。
「何をすればいいか分からない」「NPCの動きが不自然」と感じるユーザーもおり、2012年当時のゲームデザインの限界が垣間見えます。
特に、主人公の設定に関する一部の展開(例:特定のNPCに姿が似ていく仕様)が、キャラメイクの自由度を損なうとして不満の声が上がっています。
「価値観が似る設定なら良かったのに」との意見も見られました。
一部のプレイヤーは、戦闘BGMが鳴り止まない不具合や、オートセーブによる取り返しのつかない要素を問題視しています。
「昔のゲームらしい不親切な仕様が多い」との声もあり、現代の快適なRPGに慣れたユーザーにはハードルが高い場合があります。
例えば、任意のロードができない仕様や、ポーン評価システム(借りたポーンに評価をつける必要がある)がストレスになるという意見も存在します。
Amazonやレビューサイト、SNSでのユーザーの声を集め、Switch版の実際の評価を紹介します。
これらの声は、ゲームの魅力と課題をより具体的に理解する手助けになります。
『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』Switch版は、アクションRPGとしての完成度が高く、特に戦闘とポーンシステムのユニークさが光る作品です。
携帯モードでのプレイは大きな魅力で、忙しい人でも隙間時間に冒険を楽しめます。
価格もセール時には500円程度まで下がることがあり、コスパは非常に高いと言えるでしょう。
一方で、グラフィックの古さやマップの狭さ、ストーリーの不親切さは、現代のAAAタイトルに慣れたプレイヤーには物足りなく感じる可能性があります。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ウィッチャー3』のような広大な世界を求める人には、期待とのギャップがあるかもしれません。
2024年3月に発売された『ドラゴンズドグマ2』は、前作の魅力を継承しつつ、フィールドの広さやAIの進化で大幅な進化を遂げました。
Switch版『ダークアリズン』をプレイした後に続編を検討する人も多いでしょう。
以下、簡単な比較を紹介します。
Switch版を気に入った人は、続編も楽しめる可能性が高いですが、Switchでは発売されておらず、PS5やPCでのプレイが必要です。
『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』Switch版は、アクションRPGの傑作として今なお輝く作品です。
ポーンシステムや爽快なバトル、黒呪島のやり込み要素は、2012年のゲームとは思えない中毒性を持っています。
携帯モードの利便性はSwitchならではの強みで、セール時の低価格も魅力的です。
ただし、グラフィックの古さや不親切な仕様は、プレイヤーを選ぶ要素でもあります。
スカイリムやダークソウルが好きな人、理不尽さを楽しめる人には強くおすすめできますが、快適さを求める人には注意が必要です。
もし迷っているなら、まずはセールで購入し、戦闘とポーンの魅力に触れてみるのが良いでしょう。
あなたもグランシス半島で、覚者としての冒険を始めてみませんか?