モンハンストーリーズ2はつまらない?プレイヤーの評価と魅力・課題を徹底分析

2021年7月9日にカプコンから発売された『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』(以下、MHST2)は、モンスターハンターシリーズのスピンオフとして注目を集めたRPGです。

モンスターと絆を結ぶ「ライダー」となって冒険する本作は、前作『モンスターハンターストーリーズ』の続編として、Nintendo SwitchとPC(Steam)でリリースされました。
しかし、ネット上では「面白い」「神ゲー」と絶賛する声がある一方、「つまらない」「期待外れ」との批判も見られます。

この記事では、MHST2が「つまらない」と言われる理由、実際の魅力、プレイヤーの評価、そして改善点やおすすめポイントを、2025年現在の視点から徹底的に分析します。

 

 

モンハンストーリーズ2の概要と基本情報

MHST2は、モンスターハンターの世界観をベースにしたターン制RPGです。
プレイヤーは、モンスターを狩る「ハンター」ではなく、モンスターを育てて共に戦う「ライダー」として、壮大なストーリーを体験します。
以下に、本作の概要を紹介します。

 

ストーリーのあらすじ

物語は、ハコロ島のマハナ村で開催される祭りの夜に始まります。
世界中のリオレウスが突如姿を消し、島の守護神である「護りレウス」のライダー、レドの孫である主人公(プレイヤー)は、新米ライダーとして旅に出ます。
竜人の少女エナと出会い、護りレウスがエナに託したリオレウスのタマゴを守るため、各地で発生する異常現象を調査。
タマゴから生まれたのは、翼が小さく飛べないレウス「ラギア」で、主人公はラギアと共に「破滅の翼」の謎に迫ります。
このストーリーは、「絆」や「希望」をテーマに、モンハンらしい壮大さとRPGらしいドラマチックな展開が特徴です。

ゲームシステムの特徴

MHST2のゲームプレイは、以下の要素を中心に構成されています。

     

  • オトモン収集と育成:モンスターのタマゴを収集し、「オトモン」として育てます。
    遺伝子を組み合わせて能力を強化する育成システムは、ポケモンやドラゴンクエストモンスターズに似た戦略性を提供。
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  • ターン制バトル:攻撃、技、アイテムの選択肢に加え、「パワー」「スピード」「テクニック」の三すくみ(じゃんけんのような相性)を活用した戦闘。
    オトモンや仲間との「連携技」が戦略を深化させます。
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  • 探索とクエスト:広大なフィールドを探索し、タマゴや素材を収集。
    ストーリークエストのほか、サイドクエストや共闘クエストも豊富。
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  • アップデートとDLC:発売後の無料アップデートで、マム・タロトやクシャルダオラなどの強力なモンスターが追加され、エンドコンテンツが充実。

 

プラットフォームと売上

MHST2は、Nintendo SwitchとPC(Steam)で発売され、2021年7月時点で全世界150万本以上を売り上げました。
前作(3DS)の約50万本を大きく上回る成功を収め、シリーズの人気拡大を示しました。
体験版も配信され、初心者でも気軽に試せる点が好評でした。

 

なぜ「つまらない」と言われるのか?批判の主な理由

MHST2は多くのプレイヤーから高評価を受ける一方、ネット上やSNSで「つまらない」と感じる声も一定数存在します。
特に、5chやAmazonレビュー、Xの投稿で指摘される不満点を分析すると、以下の理由が浮かび上がります。

 

1. ストーリーの浅さや説得力の欠如

ストーリーに対する批判として、「絆の力というテーマがフワッとしていて説得力に欠ける」「展開が陳腐でモンハンらしさが薄い」といった意見が見られます。
たとえば、ブログ記事では、「ストーリーは悪くはないが、随所で説明不足やご都合主義が目立つ」と指摘されており、特にモンハンシリーズの重厚な世界観を期待したプレイヤーには物足りないと感じられたようです。
また、Xの投稿では、「ストーリーは子供向けで、感動を押し付けられている感がある」との声も。
実際、ストーリーは前作のような直球の冒険譚ではなく、神秘的な要素や仲間との絆を強調した作りになっており、好みが分かれる要因となっています。

 

2. 単調な戦闘システム

戦闘システムの「三すくみ」は、シンプルで初心者にも分かりやすい一方、「じゃんけんの繰り返しで単調」「戦略性が低い」と感じるプレイヤーもいます。
Amazonレビューでは、「じゃんけんのような戦闘がつまらない」と1つ星評価をつけた意見があり、5chでも「パターン化された戦闘に飽きる」との投稿が確認されます。
特に、モンハン本編のようなアクション性の高い戦闘を期待したファンにとって、ターン制バトルのテンポや奥深さが不足していると感じられたようです。
ただし、連携技やオトモンの育成を活用すると戦術の幅が広がるため、慣れるまでは単調に感じやすいのかもしれません。

 

3. テンポの悪さと繰り返し要素

ゲームテンポに関する不満も多く、「ロード時間が長い」「マップが似ていてコピペ感がある」「お使いクエストが多すぎる」といった声が目立ちます。
5chのスレッドでは、「コピペダンジョンとお使いの繰り返しで眠くなる」「マップの作り込みが足りない」との批判が続き、ブログでも「ゲームテンポがちょいちょい悪い」と指摘されています。
特に、広大なフィールドを移動する際のロード時間や、似たようなダンジョンの繰り返しは、プレイ時間を水増ししている印象を与えたようです。
これらの要素は、忙しいプレイヤーやテンポの良いゲームを求める層にとって、「つまらない」要因となっています。

 

4. モンハンらしさの欠如

モンハン本編(例:『モンスターハンターライズ』)のファンからは、「ハンターの狩猟感がなく、モンハンらしさが薄い」との意見があります。
MHST2はライダーとオトモンの絆をテーマにしたRPGであり、狩猟や装備作成の要素が簡略化されているため、本編のような緊張感や達成感を求めるプレイヤーには物足りなく感じられます。
Yahoo!知恵袋では、「モンハンを歴代やってきた人には物足りないかもしれない」との回答があり、シリーズのコアファンと新規層の期待のズレが批判の一因となっているようです。

 

5. カメラワークや操作性の問題

カメラワークや操作性に関する不満も散見されます。
ブログ記事では、「カメラの挙動がぎこちなく、設定で調整しても快適にならない」との意見があり、5chでも「カメラ速度が遅い」との投稿が見られます。
ただし、一部のプレイヤーは「設定でカメラ速度を調整すれば解決する」と述べており、プレイヤーによって感じ方に差があるようです。
操作性の問題は、特にアクション性の高いモンハン本編に慣れたプレイヤーにとって、ストレス要因となる場合があります。

 

モンハンストーリーズ2の魅力:なぜ「面白い」と言われるのか?

批判がある一方、MHST2は多くのプレイヤーから「神ゲー」「良作」と高く評価されています。
AmazonやSteamのレビューでは星4以上が多数を占め、Xでも「ストーリーも戦闘も最高」「やり込み要素がすごい」との投稿が目立ちます。
以下に、本作の魅力を詳しく紹介します。

 

1. 育成システムの奥深さ

MHST2の最大の魅力は、オトモンの育成システムです。
タマゴを収集し、遺伝子を組み合わせてオトモンの能力や技をカスタマイズする仕組みは、ポケモンやドラゴンクエストモンスターズに匹敵する戦略性を提供します。
ブログでは、「育成システムを中心に非常に高いクオリティ」「育成好きにはたまらない」と絶賛されており、Steamレビューでも「オトモンの組み合わせを考えるのが楽しい」との声が多数。
エンドコンテンツでは、マム・タロトやクシャルダオラといった強力なモンスターを仲間にでき、やり込み要素が豊富です。
この育成の自由度と奥深さが、RPGファンを引きつけています。

 

2. ストーリーの感動とキャラクターデザイン

ストーリーは批判もあるものの、感動的で王道の展開が好きなプレイヤーには好評です。
Xの投稿では、「ストーリーが良く、キャラが魅力的」「エナやラギアとの絆に泣けた」との声があり、ブログでも「王道RPGとして十分楽しめる」と評価されています。
特に、エナやナビルーといったキャラクターの成長や、モンスターとの絆を描いたシーンは、子供から大人まで幅広い層に響く作りです。
アニメーションも滑らかで、カットシーンのクオリティが高い点も好評です。

 

3. 快適なシステムとアップデートの充実

システム面では、前作(3DS版)から大幅に改善され、ファストトラベルやロード時間の短縮(特にSteam版)が評価されています。
ブログでは、「マップのファストトラベルが多く、移動が快適」「戦闘のテンポがスムーズ」との感想があり、Steam版のプレイヤーからは「ロードが早くストレスフリー」との声も。
無料アップデートで追加されたモンスターやクエストも、長期的な遊び応えを提供し、「アプデが充実していてコスパが良い」との評価に繋がっています。

 

4. モンハンらしい世界観とビジュアル

MHST2は、モンハンシリーズのモンスターやフィールドを活かしつつ、RPGらしいカラフルなビジュアルを実現しています。
リオレウスやネルギガンテといったおなじみのモンスターがオトモンとして登場し、モンハンファンにはたまらない要素です。
ブログでは、「モンハンの世界をRPGで体験できるのは新鮮」「グラフィックが美しく、Switchでも見劣りしない」と評価されており、モンハン初心者にも親しみやすいデザインが好評です。

 

5. ボリュームとコスパの良さ

ストーリークリアまで約40~50時間、やり込みを含めると100時間以上遊べるボリュームは、多くのプレイヤーから高評価です。
ブログでは、「フルプライスでも十分なクオリティ」「セールなら文句なし」との意見があり、無料アップデートや共闘クエストの追加により、長期的に楽しめる点が魅力です。
特に、セール価格(例:2023年時点で約3000円)で購入したプレイヤーからは、「この内容でこの価格は神」との声が上がっています。

 

プレイヤーの評価:神ゲーかクソゲーか?

MHST2の評価は、プレイヤーの好みや期待値によって大きく分かれます。
以下に、ネット上のレビューやSNSの声を基に、肯定的・否定的な意見をまとめます。

 

肯定的な意見

     

  • Xの投稿:発売から1ヶ月でクリアしたユーザーが、「ストーリーも良し、戦闘の三すくみが飽きない、やり込み要素あり」と絶賛。
    「凄い傑作」との声も。
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  • ブログレビュー:育成システムや戦闘の快適さを高く評価し、「RPG好きにはたまらない」「ストーリーも王道で満足」との感想。
    セールでの購入を推奨する声も多い。
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  • Amazonレビュー:星4~5が多数を占め、「モンハンの新しい遊び方として最高」「オトモン育成が中毒性高い」との意見。
    初心者にもおすすめとの声。

 

否定的な意見

     

  • 5chのスレッド:「コピペダンジョンとお使いクエストで眠くなる」「戦闘が単調でつまらない」との批判。
    モンハン本編ファンからは「ハンター感がなく合わない」との声。
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  • Amazonレビュー:1つ星評価で、「じゃんけん戦闘がつまらない」「ストーリーが子供向け」との意見。
    ロード時間やカメラワークへの不満も。
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  • Yahoo!知恵袋:初心者からの質問に対し、「モンハン歴代ファンには物足りない」「ストーリーズ1の方が直球で良かった」との回答。

 

評価の分かれ目のポイント

MHST2の評価が分かれる主なポイントは、以下の通りです。

     

  • プレイヤーの好み:ターン制RPGや育成ゲームが好きなプレイヤーは高評価だが、アクション性の高いモンハン本編を期待したプレイヤーは不満を抱きやすい。
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  • 期待値のズレ:モンハンらしさを求めるか、RPGとしての新鮮さを楽しむかで、受け止め方が異なる。
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  • プレイ環境:Switch版はロード時間がやや長いが、Steam版は快適。
    プレイ環境によって評価が異なる場合も。

 

MHST2はどんな人におすすめ?向かない人は?

MHST2が「つまらない」かどうかは、プレイヤーの好みに大きく依存します。
以下に、おすすめのプレイヤーと向かないプレイヤーをまとめます。

 

おすすめのプレイヤー

     

  • RPGや育成ゲームが好きな人:ポケモンやドラゴンクエストモンスターズのような育成要素を楽しめる人には最適。
    オトモン育成の奥深さが魅力。
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  • モンハン初心者:本編のアクションが苦手な人でも、ターン制バトルでモンハンの世界観を楽しめる。
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  • 王道ストーリーを求める人:絆や希望をテーマにした感動的な物語が好きな人には響く。
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  • やり込みを楽しみたい人:エンドコンテンツやアップデートが豊富で、長期間遊べるゲームを求める人に最適。

 

向かないプレイヤー

     

  • モンハン本編のファン:狩猟やアクション性の高い戦闘を期待する人は、ターン制バトルに物足りなさを感じる可能性が高い。
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  • テンポの良いゲームを求める人:ロード時間やお使いクエストが気になる人は、テンポの悪さにストレスを感じるかも。
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  • 重厚なストーリーを期待する人:複雑なプロットや大人向けの物語を求める人には、子供向けの展開が物足りなく感じられる。

 

改善点と今後の展望

MHST2が「つまらない」と感じられる要因を踏まえ、改善が期待されるポイントと、シリーズの今後について考察します。

 

改善が期待されるポイント

     

  • ストーリーの深み:絆のテーマを掘り下げ、説明不足やご都合主義を減らすことで、幅広い層に訴求できるストーリーに。
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  • 戦闘の多様性:三すくみに加え、新たな戦術要素(例:環境利用やオトモンの特殊行動)を追加し、単調さを解消。
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  • テンポの最適化:ロード時間の短縮、マップのバリエーション増加、お使いクエストの削減で、テンポを向上。
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  • 操作性の向上:カメラワークやUIをさらに洗練させ、ストレスフリーな体験を提供。

 

シリーズの今後の可能性

MHST2の売上成功を受け、カプコンはシリーズのさらなる展開を検討している可能性があります。
2025年現在、続編(仮称:ストーリーズ3)の公式発表はありませんが、以下のようなシナリオが考えられます。

     

  • Switch 2向けリマスター:2025年に発売予定のSwitch 2(仮称)向けに、MHST2のリマスター版がリリース。
    ロード時間やグラフィックの改善が期待される。
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  • 続編の開発:ストーリーズシリーズの人気拡大を受け、新作が企画される可能性。
    モンハン本編とのクロスオーバー要素や、新たな戦闘システムの導入が期待される。
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  • モバイル展開:iOS/Android向けに簡略化されたバージョンがリリースされ、ライト層を取り込む可能性。

ファンの間では、「ストーリーズ3でアクション要素を増やしてほしい」「モンハン本編のハンターをゲスト出演させて」との声が上がっており、カプコンの次の一手に注目が集まります。

 

まとめ:MHST2はつまらないのか、面白いのか?

モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』は、育成システムの奥深さ、王道のストーリー、モンハンの世界観を活かしたビジュアルで、多くのプレイヤーから「神ゲー」と称賛される一方、ストーリーの浅さ、戦闘の単調さ、テンポの悪さから「つまらない」と感じる声も存在します。
評価はプレイヤーの好みや期待値に大きく左右され、RPGや育成ゲームが好きな人には強くおすすめできる一方、モンハン本編のアクション性を求める人には合わない可能性があります。
2025年現在、MHST2はセール価格で購入可能な場合が多く、約3000円でこのボリュームとクオリティを楽しめるのはコスパ抜群です。
体験版も配信されているので、購入前に試してみるのも良いでしょう。
あなたがモンハンの世界で新たな冒険を求めるなら、ラギアやエナと共に旅立つ価値はきっとあるはずです。
カプコンの次なる展開に期待しつつ、MHST2の魅力を自分なりに発見してみてください。