ニンテンドースイッチの隠れた名作RPGを徹底解説!見逃せない珠玉のタイトル

ニンテンドースイッチは、任天堂の代表作からインディーズタイトルまで、多彩なゲームが楽しめるプラットフォームとして世界中で愛されています。
特にRPG(ロールプレイングゲーム)は、深いストーリーや魅力的なキャラクター、戦略的なバトルシステムで多くのプレイヤーを魅了しています。

しかし、誰もが知る「ゼルダの伝説」や「ドラゴンクエスト」といったメジャータイトルの影に隠れて、注目されにくい隠れた名作が数多く存在します。
この記事では、スイッチで遊べるRPGの中でも、特に知名度が低いがクオリティが高い作品を厳選して紹介します。
初心者からコアゲーマーまで満足できるタイトルを、詳細なレビューとともに掘り下げます。

 

 

なぜスイッチのRPGには隠れた名作が多いのか?

スイッチのRPGが隠れた名作を生み出しやすい理由は、プラットフォームの特性と開発環境にあります。
スイッチは据え置き機と携帯機のハイブリッドであり、幅広いプレイヤー層にアプローチ可能です。
また、インディーズ開発者にとって開発しやすい環境が整っており、小規模チームでも情熱を注いだ作品をリリースしやすいのです。
これにより、大手パブリッシャーのタイトルとは異なる、ユニークなゲームデザインやストーリーが生まれることが多いのです。
さらに、任天堂のeショップでは定期的にセールが行われ、こうした作品が手頃な価格で購入できる機会も豊富です。
以下では、ジャンルやプレイスタイルごとに分けて、特におすすめの隠れた名作RPGを紹介します。

 

ストーリー重視の隠れた名作RPG

RPGの醍醐味といえば、感動的で心を揺さぶるストーリー。
ここでは、ストーリー重視のプレイヤーにおすすめの隠れた名作を紹介します。
これらの作品は、緻密に構築された世界観やキャラクターの深みが魅力です。

 

『オクトパストラベラー』

スクウェア・エニックスが贈る『オクトパストラベラー』は、HD-2Dと呼ばれるドット絵と3Dを融合したグラフィックが特徴のRPGです。
8人の主人公それぞれに独自のストーリーがあり、プレイヤーは好きな順番で物語を進められます。
たとえば、商人トレサの冒険は商業都市から始まり、彼女の夢と成長を描く一方、盗賊テリオンの物語は裏社会の暗い一面を掘り下げます。
このマルチプロタゴニスト方式は、プレイヤーに高い自由度を提供し、リプレイ性も抜群です。
戦闘システムはターン制で、敵の弱点を突く「ブレイク」システムが戦略性を高めています。
メジャータイトルではあるものの、続編の影に隠れがちな本作は、ストーリー重視のRPGファンには必プレイです。

 

『moon』

1997年にプレイステーションで発売された『moon』は、RPGの常識を覆す「アンチRPG」としてカルト的な人気を誇る作品です。
スイッチ版はリマスターとして登場し、現代のプレイヤーにも遊びやすくなっています。
主人公は、ゲーム内のRPG世界「ムーンワールド」に迷い込み、勇者ではない視点から物語を体験します。
一般的なRPGでは当たり前の「モンスターを倒す」「アイテムを盗む」といった行動が、異なる視点から描かれることで、プレイヤーに倫理や正義について考えさせます。
ストーリーはユーモラスでありながら深いテーマを扱い、独特の雰囲気は他のRPGでは味わえません。
グラフィックや操作性は現代基準ではやや古めですが、ストーリー重視のプレイヤーには強くおすすめします。

 

戦略性が高いシミュレーションRPG

シミュレーションRPG(SRPG)は、戦略的なバトルとキャラクター育成が魅力のジャンルです。
スイッチには、大作SRPGの陰に隠れた名作が豊富に揃っています。
以下はその代表例です。

 

『Triangle Strategy』

スクウェア・エニックスが開発した『Triangle Strategy』は、選択肢によるストーリー分岐と緻密なタクティカルバトルが特徴のSRPGです。
プレイヤーはノゼリア大陸を舞台に、3つの国の戦争に巻き込まれる若き領主セレノアとして、難しい決断を迫られます。
たとえば、仲間を犠牲にしてでも戦略的な勝利を選ぶか、道徳を優先するかといった選択が物語を大きく変えます。
バトルはマス目状のフィールドで行われ、高低差や地形を活用した戦略が求められます。
HD-2Dの美しいグラフィックも相まって、ストーリーと戦術の両方を楽しみたいプレイヤーに最適です。
知名度は『ファイアーエムブレム』ほどではないものの、SRPGファンには見逃せない一作です。

 

『ディスティニーコネクト』

日本一ソフトウェアの『ディスティニーコネクト』は、懐かしい雰囲気を持つSRPGです。
舞台は1999年のクロックニーという街で、少女シェリーとロボットのアイザックが時間を超えた冒険を繰り広げます。
ストーリーは家族や友情をテーマにした心温まるもので、90年代のレトロなRPGを彷彿とさせます。
戦闘はターン制で、キャラクターのカスタマイズやパーティ編成が戦略性を高めています。
グラフィックはシンプルだが、ストーリーのシリアスさとコミカルなキャラのバランスが絶妙。
売上は振るわなかったものの、クラシックなSRPGを愛するプレイヤーには隠れた名作として評価されています。

 

インディーズ発の隠れた名作RPG

スイッチのeショップには、インディーズ開発者による独創的なRPGが溢れています。
メジャータイトルとは異なるユニークなゲームデザインが魅力で、価格も手頃なものが多いのが特徴です。
以下は特におすすめのインディーズRPGです。

 

『UNDERTALE』

『UNDERTALE』は、トビー・フォックスがほぼ一人で開発したインディーズRPGの金字塔です。
主人公は地下に落ちた人間の子供で、モンスターたちと出会いながら地上を目指します。
最大の特徴は「戦わない選択肢」で、敵を倒さずに会話や行動で解決することが可能です。
たとえば、犬のモンスターには「撫でる」コマンドで友好関係を築けたり、スケルトンのパピルスにはユーモラスなパズルで応じたりできます。
ストーリーはプレイヤーの選択によって大きく分岐し、感動的な結末が待っています。
発売当初は話題になったものの、時間が経つにつれて埋もれがちな本作は、インディーズRPGの最高傑作として今なお輝きます。

 

『Hades』

Supergiant Gamesの『Hades』は、ローグライク要素を取り入れたアクションRPGです。
プレイヤーは冥王ハデスの息子ザグレウスとして、冥界からの脱出を目指します。
戦闘は高速で爽快感があり、失敗するたびに新たなスキルや装備が解放されるため、何度でも挑戦したくなります。
ストーリーはギリシャ神話をベースに、キャラクターたちの会話や関係性が徐々に明らかになる構成が秀逸。
グラフィックと音楽も美しく、インディーズとは思えない完成度です。
ローグライクが苦手な人でも楽しめるイージーモードも搭載されており、幅広いプレイヤーに愛されています。

 

『OMORI』

『OMORI』は、引きこもりの少年オモリが現実と夢の世界を行き来するサイコロジカルRPGです。
ドット絵のレトロなグラフィックと、感情を活用したユニークな戦闘システムが特徴。
たとえば、敵や味方の「幸せ」「悲しみ」「怒り」といった感情が戦闘に影響を与え、3すくみの関係性で戦略を組み立てます。
ストーリーは明るい冒険から徐々に暗いテーマへと移行し、プレイヤーの心に深い余韻を残します。
日本語ローカライズも丁寧で、インディーズRPGの中でも特にストーリー重視のプレイヤーに推薦したい一作です。

 

アクションRPGの隠れた名作

アクションRPGは、リアルタイムの戦闘と探索が魅力のジャンルです。
スイッチには、アクション性の高い隠れた名作が数多く存在します。
以下はその代表例です。

 

『天穂のサクナヒメ』

日本のインディーズスタジオ、エーデルワイスが開発した『天穂のサクナヒメ』は、米作りとアクションRPGを融合させたユニークな作品です。
主人公サクナは、鬼が支配する島で農作業と戦闘を両立させながら冒険を進めます。
米作りパートでは、実際の稲作プロセスをシミュレートしており、肥料の管理や水の調整がゲーム進行に影響します。
一方、戦闘は2Dアクションで、軽快なコンボとスキルを駆使して敵を倒します。
ストーリーは日本の神話にインスパイアされており、キャラクターの成長や絆が感動的。
農林水産省が攻略サイトを公開したことも話題になり、100万本以上の売上を記録した隠れた名作です。

 

『Eastward』

Pixpilが開発した『Eastward』は、ポストアポカリプスの世界を舞台にしたアクションRPGです。
主人公のジョンと少女サムの旅を、美しいドット絵と壮大な音楽が彩ります。
戦闘はシンプルながら、爆弾やフライパンといったユニークな武器を使ったアクションが楽しい。
ストーリーはユーモアとシリアスさが絶妙に混在し、終盤の展開は多くのプレイヤーを驚かせます。
メジャータイトルに比べると知名度は低いものの、ビジュアルとストーリーのクオリティはトップクラスです。

 

リマスター&移植の隠れた名作

スイッチでは、過去の名作RPGがリマスターや移植として蘇っています。
これらの作品は当時話題にならなかったものも多く、現代のプレイヤーにとって新鮮な体験を提供します。

 

『アライアンス・アライブ HDリマスター』

3DSで発売された『アライアンス・アライブ』のスイッチ向けリマスター版です。
複数の主人公による群像劇が展開し、ドラゴンクエストIVのようなクラシックなRPG体験が楽しめます。
戦闘はターン制で、シンプルながらキャラクターの成長システムが奥深い。
ストーリーは魔族と人間の対立を描き、選択肢による分岐がリプレイ性を高めています。
3DS版の売上が振るわなかったため知名度は低いが、RPGファンには見逃せない良作です。

 

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』は、PS2時代の名作をスイッチで楽しめるパッケージです。
特に『FFX』は、感動的なストーリーとターン制バトルの完成度で知られ、現代でも色褪せません。
主人公ティーダとユウナの旅は、愛と犠牲をテーマにした重厚な物語。
『FFX-2』はアクション性の高いバトルと軽快なストーリーが特徴で、ファンの間でも評価が分かれる隠れた名作です。
最新作に比べると注目されにくいが、RPGの歴史に名を刻む一作です。

 

隠れた名作を見つけるためのヒント

スイッチの隠れた名作RPGを見つけるには、以下のポイントを押さえると良いでしょう。

     

  • eショップのセールを活用:インディーズタイトルやリマスター作品は、セールで大幅割引されることが多いです。
    定期的にeショップをチェックしましょう。
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  • レビューやコミュニティを参考に:大手メディアでは取り上げられにくい作品も、ゲーマーのブログやSNSで高評価を得ている場合があります。
    特にインディーズRPGはコミュニティの声が重要です。
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  • 体験版を試す:多くのインディーズタイトルは体験版を提供しています。
    プレイ感覚を確かめてから購入することで、失敗を減らせます。
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  • ジャンルの好みを明確に:ストーリー重視、戦闘重視、探索重視など、自分の好みに合ったジャンルを選ぶと満足度が高まります。

 

まとめ:スイッチの隠れた名作RPGで新たな冒険を

ニンテンドースイッチのRPGラインナップは、メジャータイトルだけでなく、隠れた名作にも溢れています。
『オクトパストラベラー』のマルチストーリー、『UNDERTALE』の選択肢による分岐、『天穂のサクナヒメ』のユニークな米作りなど、個性的な作品がプレイヤーを待っています。
これらのタイトルは、知名度は低くても、ストーリーやゲームプレイのクオリティは大手作品に引けを取りません。
eショップのセールやコミュニティのレビューを活用して、自分にぴったりの隠れた名作を見つけてみてください。
あなただけの忘れられない冒険が、きっとそこにあります。