あなたは今、「ラストオブアス(The Last of Us)」という名前を聞いて、「どんなゲームなんだろう?」「本当に神ゲーなの?」と疑問に思っているかもしれません。
2013年の発売以来、世界中のプレイヤーや批評家を熱狂させ、「ゲーム史に残る傑作」として語り継がれてきた本作は、単なるサバイバルホラーやゾンビゲームの枠を超えた、「究極の人間ドラマ」として知られています。
この記事は、『ラストオブアス』の魅力を徹底的に深掘りし、「つまらない」という評価の真相、感動のストーリー、恐怖のレベル、そして最新のリメイク版やドラマ版、さらにPart 3の可能性まで、あなたが知りたい全てを詳細に解説します。
この記事を読めば、あなたが『ラストオブアス』をプレイすべきか、どのバージョンをプレイすべきか、全てがわかります。
まず、『ラストオブアス』が具体的に「どんなゲーム」なのかを明確にしましょう。
本作は、PS3で発売され、現在はPS4/PS5/PCでプレイ可能な、ノーティードッグ開発のサバイバル・アクションアドベンチャーゲームです。舞台は、謎の寄生菌(コルディセプス)のパンデミックによって文明が崩壊してから20年後のアメリカ。
プレイヤーは主に、冷徹なサバイバーであるジョエルとなり、ある目的のために世界を旅する少女エリーを護衛することになります。
世界は完全に崩壊しています。かつての都市は自然に侵食され、廃墟と化しています。プレイヤーはこの荒廃した世界で、資源(弾薬、医療キット、素材)を必死に集め、生き延びなければなりません。
ゲームの核となるのは、「感染者」との戦いと、食料や安全を巡って争う「人間」との戦いです。単なるゾンビパニックではなく、極限状態での人間のモラルや倫理が深く描かれています。
このゲームの戦闘は、他のアクションゲームのように銃を撃ちまくるスタイルではありません。弾薬や素材は常に不足しているため、「ステルス(隠密行動)」が命綱となります。
背後から忍び寄り、一撃で敵を仕留めることが重要です。また、集めたガラクタを組み合わせて武器や道具(火炎瓶、爆弾、ナイフなど)を作る**「クラフト」要素**もサバイバルに不可欠です。
一部で「つまらない」「地味」という意見を聞くこともありますが、それは『ラストオブアス』が一般的な爽快感を追求するアクションゲームとは一線を画す作品だからです。
このゲームの「遅い」とされるテンポは、意図的に作られたものです。ジョエルとエリーが道中で交わす何気ない会話、美しい景色、そして静かに流れる時間が、二人の関係性を深く、丁寧に育んでいきます。
この積み重ねがあるからこそ、クライマックスでの感情の爆発、そして衝撃的な決断が、プレイヤーの心に強烈に突き刺さるのです。『ラストオブアス』は、「映像作品を自分で操作して追体験するような感覚」で楽しむべきゲームなのです。
評価が分かれるポイント | 本作の真の魅力 |
弾薬が少なく、爽快感に欠ける | 極限のサバイバルが生む緊張感と達成感 |
移動や会話シーンが多く、テンポが遅い | 時間をかけて丁寧に描かれるジョエルとエリーの絆 |
グロテスクな描写がある | パンデミック下の現実的な絶望と暴力の表現 |
純粋なアクションやハック&スラッシュ的な爽快感を求める人には、序盤は退屈に感じられる可能性があります。しかし、「重厚なストーリー」「映画のような体験」「深く考えさせられる結末」を求める人にとっては、生涯忘れられない傑作となるでしょう。
『ラストオブアス』の評価を決定づけているのは、紛れもなくその感動的でありながら、論争を呼ぶストーリーです。
物語は、ジョエルが反体制組織「ファイアフライ」から、14歳の少女エリーをある場所まで送り届ける依頼を受けるところから始まります。
エリーは、このパンデミックが蔓延する世界で、**「感染者にかまれたにもかかわらず発症しない」**という特別な体質を持っていました。彼女の体が、人類を救うワクチン開発の鍵となる可能性を秘めていたからです。
最初はよそよそしく、互いに壁を作っていたジョエルとエリーですが、過酷な旅路、何度も命を救い合う経験を通じて、次第にその心の距離を縮めていきます。
ジョエルにとってエリーは、過去に失った娘の面影と重なり、エリーにとってジョエルは、荒れた世界で得た**「父親代わり」となっていきます。プレイヤーは、この二人が「絆」**を深めていく過程を、約15〜20時間のプレイ時間を通じて見守ることになります。
物語の終盤、ついに目的地のファイアフライに到着したジョエルとエリーを待っていたのは、残酷な事実でした。
エリーの脳を調べてワクチンを開発するためには、彼女の命を犠牲にしなければならない。
『ラストオブアス』はサバイバルホラーに分類されますが、日本のホラーゲームのような「純粋な恐怖」とは少し毛色が異なります。
主な敵である「感染者」は、進行度によって見た目も行動も変わります。
初期段階の「ランナー」は俊敏ですが、視覚で襲ってきます。しかし、恐怖の象徴とされるのが、寄生菌に脳を侵食され、完全に視力を失った「クリッカー」です。
クリッカーは**「カチカチ」という独特の音(エコーロケーション)でジョエルたちの居場所を探知します。一度見つかれば即死の可能性が高く、プレイヤーは息を潜めて、一歩一歩の足音にも気を配りながら移動しなければなりません。この「見つかったら終わり」**という極度の緊張感こそが、本作のホラー要素の柱です。
敵の種類 | 特徴と恐怖度 |
ランナー | 視覚で襲う。数は多いが、対処しやすい。 |
クリッカー | 盲目だが、音で探知。捕まれば即死級。★★★★☆ |
ストーカー | 物陰に隠れ、執拗に追いかけてくる。戦慄の潜伏能力。 |
ブロート | 最終進化形態。耐久力が高く、毒胞子を投げてくる。★★★★★ |
『ラストオブアス』には、大きく分けて3つのバージョンが存在します。どれをプレイすればいいか迷いますよね。それぞれの「違い」を解説します。
最も大きな違いは、PS5/PC向けに発売された**『The Last of Us Part I』(通常「リメイク版」と呼ばれる)です。これは単なるグラフィック向上に留まらず、キャラクターモデル、環境、ライティングなど、全てをPart IIと同等のレベル**で作り直しています。
最高の体験を求めるなら、『The Last of Us Part I (PS5/PC)』一択です。価格は高いですが、傑作の物語を最高の映像と操作性で楽しむことができます。
費用を抑えたい、またはPS4しか持っていない場合は、『The Last of Us Remastered (PS4)』でも物語の本質は十分に味わえます。
はい、ドラマ版『The Last of Us』は、ゲームファンもドラマファンも必見の作品です。HBOが制作し、日本でも配信されています。
このドラマが成功した大きな理由の一つは、ゲームのクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマン氏が制作に深く関わっている点です。そのため、ストーリーやキャラクターの核が非常に忠実に再現されています。
『The Last of Us Part II』の衝撃的な結末を迎え、多くのファンが最も気にしているのは、「Part 3は制作されるのか?」という点でしょう。
開発元であるノーティードッグは、現時点で『Part III』の正式な制作発表は行っていません。しかし、ディレクターのニール・ドラックマン氏は、ファンからの質問に対し、「Part IIIの構想は存在する」と示唆しています。
Part 3を制作するための条件は何ですか?
Part IIの終盤で描かれた**エリーの「その後」**や、物語の中でまだ語られていない他のキャラクターの未来など、続編への布石は十分に用意されています。
現在、ノーティードッグは別プロジェクトやマルチプレイヤーゲームの開発も行っていますが、多くのファンや業界関係者は、Part IIIは時間の問題であり、いつか必ず制作されると強く期待しています。
現時点(2024年秋)では、Part IIIの発売日は未定です。続報を待ちましょう。
改めて、『ラストオブアス』ってどんなゲーム?という質問に答えるなら、それは「単なるサバイバルホラー」ではなく、**「極限の愛と暴力、そして選択の倫理を描いた、心に深く刻まれる物語体験」**です。
あなたがもし、重厚なストーリーや、映画のような没入感を求めているなら、この世界を魅了した傑作をプレイする価値は十分にあります。
リメイク版『The Last of Us Part I』を最高の環境でプレイするか、またはまずはドラマ版で世界観に触れてみるか、あなたに合った方法で、この壮絶な世界に飛び込んでみてください。
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