少年野球指導者のための子供のピッチング練習法・上達法

少年野球指導者のための子供のピッチング練習法・上達法・

 

はじめまして。
この記事は野球に関わるすべての人に読んでいただきたいと思います。

 

特に少年野球の指導者には是非読んでいただきたいと思います。
指導者が知らないと子供たちが不幸です。

 

理論的に教えることが出来なければ、子供達の感覚任せになり、子供達のその後の野球人生を大きく左右するといっても過言ではありません。

 

作者の私は自他共に認める野球狂でした。10 歳の時に野球に出会い、
誰からも教わる事なく独学で野球を極めるしかなかった・・・。

 

その経験から、このようなレポートがあれば自分のように遠回りをすることなく、誰でも最短距離で正しい知識を身につけることが出来ると思い、レポートにすることにしました。

 

野球は楽しいものです。
礼儀や協調性といった社会性も身につき、人間的にも大きく成長させてくれます。
夏の高校野球が大好きという人もたくさんいます。

 

実際、プロ野球、社会人野球、大学野球、高校野球、中学硬式野球、中学軟式野球、少年硬式野球、少年軟式野球、草野球、ソフトボール、独立リーグなど野球人口は多く、その中でも高校野球の部員数は過去最高という盛り上がりです。

 

国民のスポーツ調査では、男性の野球経験者は27%、ソフトボール経験者は8.9%、女性の野球経験者は6.2%、ソフトボール経験者は4.1%もあります。

 

男性の 3 人に 1 人以上、女性の 10 人に 1 人以上は野球かソフトボールを経験しいていることになります。

 

しかし、きちんと教えてもらった人はこの中で何%いるでしょう?
最近までプロとアマチュアの交流が出来ないなど日本の野球界は発展途上だと言わざるを得ません。

 

プロの選手にはプロのコーチがつきます。しかし、アマチュアの選手にはボランティアで素人の方が教えているのが現状です。

 

ボールを投げる動作は実生活ではほとんどしません。
だから自然と身につくものではないのです。

 

だからこそ正しい投げ方を子供達が身につける為にも、指導者には覚えて欲しいと思います。

 

特に間違った身体の使い方を覚えてしまうと、その後、肩や肘を痛めてしまい、ボールが投げられなくなり、せっかく楽しい野球が苦痛になることさえあります。

 

また、プロ野球の選手でも一番多いエラーが暴投だというくらい投げ方が分かっていない選手が多いのも事実です。
これは、感覚だけで投げる動作を覚えているため自分では気をつけるポイントが解らないからです。
普通、野球はドーム球場を除き、屋外でやるスポーツです。雨で足場がゆるい時
やボールが濡れて滑りやすくなったりします。汗でボールが滑ることもあります。
しかし、正しい知識がそのような場合に暴投を防いでくれます。

 

身体能力が高い選手ほど、とんでもない暴投を投げたりします。(笑)

 

ボールを離すタイミングがほんの少し早いだけで暴投になってしまうからです。自分が少年野
球の監督をしていた時にこのような暴投をする子供は一人もいませんでした。正しい知識が子供達にあったからです。

 

野球の共通の動作

(1) 利き目

まず最初に利き目があるということをお話したいと思います。
腕に利き腕があるように目にも利き目というものがあります。
ここでは利き目の認識をしていただきます。

 

利き目は見やすい位置に深く関係するため、打ち方や捕球の仕方に影響があります。
これを知らないと全く教える事が出来ません。
右投げだから右打ちということも無ければ左投げだから左打ちという事もありません。

 

利き目が右目なら右打ちの方がボールが見やすいんです。
逆に、利き目が左目なら左打ちの方がボールが見やすいんです。
見やすいから打ちやすい。当たり前のことですよね?(笑)

 

それを、左打者の方が一塁に近く、打者としては左打ちの方が有利だからという理由で右目が利き目の選手を左打ちに変える指導者がいます。

 

わざわざボールが見にくい打席に立たせる訳です。
練習である程度打てるようになりますが、それはほとんど選手が勘でボールを打っているようなものです。

 

選手は監督命令なので逆らえません。
そんな無茶をさせる監督がたくさんいます。
人間の目は両目で一つの働きをします。
利き目で物を見て、もう一方の目で距離感を測っています。

 

本人が右打ちを左打ち変えたいと言っても理由を説明して思いとどまらせるのが、監督の役目です。

 

理由を説明して、それでもどうしても本人がやりたいと言うのであれば、させてみてもいいでしょう。
本人もなぜ打てないかが分かっているので一層努力するでしょう。

 

少年野球の指導者は入部した子供の利き目を一番に調べてあげて下さい。
利き目が左なら左打ち、利き目が右なら右打ちです。
利き目が右目の場合、右打ちの方が結果が出ます。
結果が出ると自信になるし、楽しいものです。

 

楽しいから練習する。
練習するから上手になる。
上手になるから楽しいという上昇のスパイラルになります。

 

(2) 利き目の調べ方

簡単に調べる方法は子供に次のことをさせます。
両手を前に伸ばし、両手で小さな輪を作らせます。
その輪を出来るだけ小さくさせて、2〜3m 離れた位置で、指導者の右
目(左目でも良い)を両目で見るようにさせると、指導者から見ると必
ずどちらか一方の目しか見えません。

 

その目が利き目です。
例えば、右目が見える場合は物を右目で見ているということです。
そして左目で距離感を測っています。

 

軸足

まず、野球の動作について考えて欲しいのですが、投げる時や打つ時に軸足をどのように使いますか?
右投げ右打ちならば右足が軸足に、左投げ左打ちならば左足が軸足です。
投げる動作で少し極端ですが、分かりやすい人がいます。元メジャーリーガー野茂英雄投手です。

 

野茂投手の投球動作では軸足を捻れるだけ捻って、捻り戻しの力を利用して投げています。
この投げ方は非常に理に適っています。

 

投げるのも打つのも軸足を捻り、捻り戻しの力を利用する方が身体の負担が少なくて無駄な力も入らないし、素早く対応出来ますので打つ時にも有利です。
故障もしにくくなります。

 

ただ、いきなり野茂投手の投げ方を真似るのは無理なので、ここで覚えて欲しいのは軸足を捻って、捻り戻すというのが野球の基本動作であるということだけを覚えて下さい。

 

軸足が変わる(右投げの場合)

軸足が変わるといっても右投げの選手の軸足がいきなり左になる訳ではありません。(笑)

 

振りかぶって左足を上げた時に右足を捻ります。この時の軸足は右足です。
しかし、左足が地面に着いた瞬間に左足が軸足になります。

 

この左足を軸にして体全体を捻ってボールを投げるからです。
イメージ出来ましたか?
最初右足を捻り、次に左足を捻る。このようなイメージが出来れば良いでしょう。

 

これは打つ時も同じです。

(1) 右足のつま先

右足のつま先は投げる目標に対して 45 度開きます。
ぴったりという訳にはいきませんので、およそ 45 度で結構です。なぜおよそ 45 度
かというと、左足を上げた時に右足が捻りやすい角度だからです。

 

90 度開いたら左足を上げた時に右足が充分に捻り切れず、不必要な筋肉に負担
をかける投げ方になります。その状態で充分捻ろうと思えば野茂投手のような投げ方になります。

 

ここでは、野手としての基本的な投げ方を覚えて下さい。

 

(2) 左足のつま先

次に踏み出した左足のつま先ですが、右足と並行に内側に 45 度の角度でおろします。
なぜ並行に足を下ろすかというと、左足を軸足として身体全体を捻って投げた時に右足のかかとの位置と左足のつま先の延長線上に投げるという特性が人間の身体にあるためです。

 

この位置に足を下ろすと何も考えなくても目標にまっすぐ投げることができます。
人間の身体はこのようにいくつかの決まり事があります。
例えば、肘は内側に曲がるけど外側には曲がらない。膝もそうですね!
当たり前だと思ったでしょ?(笑)

 

ボールを投げる動作もこのように投げれば、真っ直ぐ投げるのは当たり前なんです。
目標に向かって、つま先をまっすぐの向きで下ろすと目標より左側に投げてしまいます。

(3) 足のどこに力を入れるのか?

軸足を捻る時も左足を下ろした時もかかとと親指を結ぶ内側に力を入れ、しっかり
踏ん張ることが大切です。

 

 

背筋の使い方

(1) 胸を張れ!は大間違い!

投げる時に胸を張って投げろ!・・・という人がいます。
これは大間違いです。
良い投げ方をする人の投げ方をパッと見た目で判断する人がこのような嘘を平気
で言いますが、本当は背中の筋肉を寄せろ!ということです。

 

胸を張れと言われるのと、背中の筋肉を寄せろと言われるのはやってみるとすぐ
分かりますが、意識している部分が全く違います。
胸を張れと言われたら意識が胸にいきます。
背中の筋肉を寄せろと言われたら意識は背中にいきます。

 

投げる前に背中の筋肉を中央に寄せて力をためます。
その力を一気に投げる力に変えて投げるのです。
大事なのは利き腕側の背中の筋肉を中央に寄せることです。
このように投球動作には一つ一つ意味があります。

 

腕の使い方

ボールを投げる利き腕とグローブを持つ腕はそれぞれ役割があります。
この章ではあまり語られることもなく、重要視されていないグローブを持つ腕の方から先に大事なことをお伝えします。
おそらく目からウロコが落ちますよ!!

(1) グローブを持つ手をどう使う?

右投げの場合で考えてみて下さい。
左手に持ったグローブをどのように使うのが一番正しいのか、理由も含めて正確に答えられる人は皆無だと思います。
大多数の人が投げることにしか意識が働いてないので、左手はただなんとなく使っているに過ぎません。
まず、左足を上げて下ろすまでに利き目とグローブの延長線上にボールを投げるという事を知って下さい。

 

だから、グローブの位置が高すぎるとどうしても目標の上に投げてしまうし、低すぎると目標の下に投げてしまいます。
なぜなら、人間の身体はそのように出来ているからです。(笑)
さきほど説明した肘や膝と同じです。(笑)

 

普通、投げる動作に入ってグローブの位置を上げると無意識に右肩が下がります。

 

逆に下げると右肩が上がります。その体勢でそのまま投げるとそうなるんです。
グローブの位置を上げているのに右肩も上げるとか、逆にグローブの位置を下げ
ているのに右肩も下がるなんてことは意識してやろうとしても難しいです。
この目標と利き目の間にあるグローブはどのような状態であるのが正しいと思いますか?
手の甲が上を向いている状態が正しい位置です。
なぜ手の甲が上を向いている状態が正しいかというと、人間はもともと四つ足動物です。
えっ?二足歩行だろうって?
思い出して下さい。

 

1 歳前後の頃を・・・。
1 歳前後の頃の記憶はないかもしれませんが(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
分かりました?(笑)
そうですね〜!
赤ん坊の頃はハイハイしますね。
手の甲はどちら向きでしょう?(笑)
そうなんです。上向きなんですよ。
だから、手の甲が上向きというのが一番無駄な力が入らないんです。

 

プロ野球の選手でも一番難しいのが、リラックスして無駄な力を抜いてプレーする
ことだと元福岡ダイエーホークスの王監督時代のヘッドコーチ古賀英彦氏に教えて頂きました。
注)古賀英彦氏は、日本人としてアメリカのプロ野球で監督を務めた唯一の人物です。

 

だから、理に適った身体の使い方が大事なんです。
投げる瞬間は肘から身体の脇を通過させ、肘を背中の上の方に引っ張り上げるよ
うにして身体を捻る手助けをします。

 

グローブを左足のかかとと頭頂部を結ぶ線の近くを通せば身体の回転が早くなり、
遠くなるにつれて身体の回転は遅くなります。
この時に左手は内側に捻らず手の甲は上向きのままです。
これはどうしてかというと不必要に無駄な力を使わないためと、ケガを防ぐためです。

 

野球の練習では、バッティングピッチャーをする機会もあると思いますが、ピッチャ
ー返しの時にとっさにグローブが出せる体勢がこのグローブの向きなのです。

 

プロのピッチャーでもこの当たり前のことを知らないためにピーチャー返しでボールをよけてしまう光景を見ることがありますが、グローブの向きが違うとピッチャー返しに対応出来ません。

 

これも、人間の身体はそういうふうになっているからです。
理に適った身体の使い方を子供の頃から習慣づけてケガをしにくいようにしっかり教えてあげて下さい。

 

(2) 利き腕の使い方

腕は肩、肘、手首、指に関節があります。筋肉のつき方もそれぞれ違います。筋
肉の量が多い部分をたくさん使うように意識して、背筋と肩の筋肉を存分に使いましょう。

 

肘には筋肉がなくただの関節です。この関節をうまく使い腕全体をムチのようにしならせてボールを投げます。

 

最後に手首と指の力でボールに思い切りスピンをかける事で伸びのあるボールが投げられます。
よく肩を壊したとか肘を痛めるとか聞きますが、正しい投げ方をしないと負担がかかる部分に過度のストレスがかかります。

 

肘を痛める最大の原因が負担のかかる投げ方です。
肘はただの関節です。

 

くれぐれも肘に負担のかかる投げ方をさせないように指導者の方は投げる時の腕の使い方に注意して見て下さい。

 

肩を痛める原因は冬の間にキャッチボールなどをしないためにボールを投げるための肩の筋肉が衰えるからです。
普通、日常生活ではボールを投げる為の肩の筋肉が衰えていることを自覚できません。

 

なぜなら、普段、日常生活で投げる動作をしないからです。
ですから、冬の間も肩の筋肉を衰えさせないように練習を工夫して、ドッジボールをしたりしてボールを投げる為の肩の筋肉を維持するようにしてください。

 

また、肩を壊したからといって投げないようにするとますます肩の筋肉が衰えます。

 

痛くてたまらないのですが、投げるための筋肉をつけることで以前のように痛みもなくなり、肩を壊す前より肩が良くなりますのでリハビリで肩の筋肉をつけることをお勧めします。

 

自分も 3 度肩を壊しました。
しかし、3 度復活しました。
逆療法というリハビリです。

 

肩を壊す前の遠投で100m くらいだったのが肩を壊すたび復活して最終的に遠投で120m 投げられるようになりました。
肩を壊してすぐの時には1〜3m くらいしか投げられません。
ものすごい激痛でこれを続けるなんて狂気の沙汰ではありません。

 

しかし、2 日に1度投げることで徐々に肩の筋肉が回復し、最終的に肩を壊す前より遠投でボールを遠くに投げられるようになりました。
治れば痛みも全くありません。

 

多くの人は肩を壊して投げられないと諦めてしまうので、肩の筋肉が元に戻りません。

 

しかし、非常に痛いのですが、リハビリすることで肩は治ります。
この時に注意することは、肩が痛いからといって、肩が痛くないような投げ方でボ
ールを投げて肘に負担をかけ、肘を痛めることです。

 

これだけは絶対にやめたほうが良い。
一度壊した肩が二度と治らないのであれば仕方ないと思いますが治ります。
自分は三度治しました。
一度目の時はどうしようかとオロオロしました。
ヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)ノ
こんな感じです。(笑)
その当時、漫画家水島新司先生のドカベンという漫画が大好きで熟読していまし
た。何回見ても同じ漫画なのに(当たり前ですが^^;)10 回位読んでいました。
当時明訓高校の里中智投手が肩を痛めて逆療法で治すという所があったんで
す。
自分も逆療法で治すんだ!って(笑)
絶対に治せる!そう信じて。
ものすごい痛みと戦いながら里中も頑張っている。
だから、俺もがんばろう!って(笑)
最初は1m も投げることが出来ず、ものすごい痛みと悔しさで泣きました。
その痛みは想像以上です。
ですから、お勧めは出来ませんので、肩を壊すことがないように気をつけましょう。

 

大事なことなので、もう一度言います。
あくまでも肩の筋肉の衰えが原因なので、肩の筋肉を元通りに再生すれば、復活
します。
安心して下さい。
ただし、むちゃくちゃ痛いです。(笑)
これを続けるのは狂ってると思う程です。
だから、肩の筋肉を 1 年中通して衰えないように気をつけましょう。
大事なことなのでもう1度だけ言います。(笑)
肩の筋肉は 1 年中通して衰えないように気をつけましょう。
ボールの持ち方や具体的な腕の振り方などは文字だけで伝えるのはかなり難しく、
誤解を与えては申し訳ないので、今回は見送ります。
機会がありましたら、動画などで紹介したいと思います。

 

(3) ボールを離すリリースポイント

ボールを投げる時にボールが指から離れる瞬間のことをリリースポイントと言います。
このリリースポイントは反復練習でマスターしましょう。
ワンポイント・レッスンとして覚えていただきたいのは
リリースポイントは自分で思うよりかなり前であるということです。

 

極端に言うと顔の前でボールを投げる感じです。
コツは腕が自分の視界に入ってから上腕筋に力を入れる感じです。
この投げ方を覚えてしまうとボールが上に抜ける、いわゆる“暴投”がなくなります。
注*)このレポートの“暴投”の定義ですが、便宜上相手がジャンプしても届かな
い位置に投げること。といたします。
ですから、ワンバウンド送球は“暴投”とは言いません。

 

相手の手の届く範囲なら、ボールを捕る練習にもなりますので、私は子供達にワンバウンド送球を推奨していました。
野球を始めたばかりの子供は投げる力が弱く相手にノーバウンドで投げようとすると、山なりのボールを投げてしまいます。

 

これを見て見ぬふりをすることで、この時のリリースポイントを子供の身体が覚えてしまいます。

 

しかし、いつまでも投げる力が弱いままではありません。
次第に投げる力がついた時に無意識にこのリリースポイントでボールを投げるとどうなるか・・・・?
(´・ω`・)エッ?
そうです!暴投になります。
ここで賢明なあなたはお分かりになると思います。

 

子供は、知らず知らずのうちに暴投の投げ方を反復練習していることになるのです。
だから、指導者が正しい投げ方を最初に教える必要があるのです。
大事なことなので色をつけてみました。(笑)
( ̄―+ ̄)キラーン

 

(4) 使ったら手入れをする

ここでは、手入れをするということをお伝えします。
グローブやスパイク。バットの話ではありません。
もちろん道具を大切にするのは当然です。
でも、それよりも大切なことをお話します。
道具の手入れを忘れてもこの手入れを忘れてはならない。
それは、身体の手入れです。
身体の柔軟性は出来ればずっと維持して欲しいのです。

 

筋肉は力がつくと固くなります。
固くなるとケガをしやすいのは皆さんもご存知の通りです。
ももの裏やふくらはぎや足首など、足の柔軟体操は当たり前ですが、
私が一番気をつけて欲しいのが利き腕の柔軟です。
特に、利き腕が左腕の場合、左腕を故障したらスペアがありません。

 

利き腕が右腕だと、練習で左投げが出来るようになります。
しかし、利き腕が左だと右投げに変えるのはほぼ不可能です。

 

理由は良く分かりませんが、今までのデータではこのようになっています。
ですから、利き腕の柔軟体操(ストレッチ)を特に意識してやって下さい。
一人で出来る利き腕のストレッチ方法をお伝えしますので、良く覚えて下さい。
まず、正しいストレッチの基本をお伝えします。
伸ばしたい部分をほんの少し痛いくらいでキープします。

 

1.ほんの少し痛い所でキープするのがコツです。
2.そのままの体勢で 1 分以上深く深呼吸をしながら、頭の中でその少し痛い箇所
に酸素を送り届けているイメージと筋肉が伸びるイメージをします。

 

3.すると、だんだん痛くなくなります。
4.全く痛くなくなったら、また少しだけ痛い状態にします。

 

1〜4を繰り返します。
これで柔軟性を維持して下さい。
腕の柔軟性があるのと無いのではボールの伸びやキレが雲泥の差です。
ムチのようにしなる腕をいつまでも維持して下さいね!

 

(5) 具体的な方法

腕のストレッチの具体的な方法をお伝えします。
まず、肩ですが、腕で一番使う所ですので、念入りに三ヶ所ストレッチします。
1.手の甲を脇腹につけ、身体と腕で三角形を作ります。
逆の手で肘を軽く持ち、ゆっくり引っ張って下さい。
すぐに痛い所に行き着くはずです。
あまり痛くしすぎるとストレッチが出来ませんので、ほんの少し痛いところでキープ
して下さい。
2.利き腕を前に伸ばし、逆の腕で肘付近を抱え込み手前に引きます。
3.利き腕の肘を軽く持ち輪を作ります。
そのまま頭の後ろに持って行き軽く引っ張ってやります。
肩については以上です。それぞれしっかり伸ばして下さい。
両腕ともするようにして下さい。
いかに利き腕が固くなっているか良く分かると思います。

 

手首と指のストレッチも行います。
片手ずつする方法
手の甲を上にして前に伸ばした指の第二関節付近を軽く手前に引っ張リます。
両手同時にする方法
床に手をついて、その手の前に座ると良いのですが、くれぐれも痛くなり過ぎない
ように注意して下さい。
手のひら側を伸ばすという事が伝わりましたでしょうか?
今度は逆に手の甲側を伸ばします。
以上で、具体的にストレッチする方法を終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
( ´―`)フゥー...

 

まとめ

以上、簡単に説明をさせていただきましたがいかがだったでしょうか?
私が野球に関心を持ち、夢中になった40年間の集大成の一部です。
野球に関わる皆さんのお役に立てるものだと自負しています。

 

今回はボールを投げる部分に光をあてました。
他にも守備、走塁、打撃、練習法、実践編などをレポートにしたいと考えています。

 

ご意見や感想などいただけましたら光栄です。
このレポートはすべての野球に関わる皆さんへ・・・特に・・・

 

野球少年に捧げます!!

 

(1) おさらい
@ 利き目
A 両足の使い方
B 背筋の使い方
C 両腕の使い方
D ストレッチ方法

 

(2) コントロール

コントロールは踏み出す足の位置で方向が決まり、
ボールを離すリリースポイントで高さが決まります。
知識としてしっかり子供達に伝えて下さい。
小学校高学年、特に6年生になるとちゃんと理解出来ます。

 

理解が出来れば放っておいても勝手に上手になります。
あとは、正しい投げ方を反復練習することで、まず暴投することはありません。
しかも、思い通りにボールを投げられるようになれば、自信になります。
この小さな自信の積み重ねで子供達は見違える程の成長をします。

 

出来ない事が出来るようになるというのは、0から1になるということです。
こういう経験を野球を通して数多く味あわせてあげて欲しいと切に願ってます。
きっと、子供達の人生の土台になることでしょう。

 

おわりに

プロ野球選手の失策で一番多いのが暴投だと言われています。
これは、あくまでも自分の仮説ですが、身体が覚えている投げ方で無意識に投げているからだと思います。

 

自分が少年野球の監督時代に子供達に良く話していたのは、意識して努力すればそうなる!です。
実際にそうなりました。

 

腕立て伏せが1回も出来なかった子供が小学校を卒業するまでに腕立て伏せ100回出来るようになりました。
足が遅かった子供がびっくりするほど足が速くなりました。
完全試合を意識して頑張ったピッチャーが完全試合をしてしまいました。
卒業するまでにすべての子供にホームランを打たせるからと約束をして、見事に
どの子も最低1回はホームランを打ちました。
もちろんランニングホームランですが。(笑)
勉強でも同じです。
意識して努力すればそうなります!
暴投もなくなりますので安心して頑張ってください。(笑)