ボクシング初心者のための上達講座と、おすすめエクササイズdvd
はじめまして、元ボクシングトレーナーのボクシング講座へようこそ。
まずは、私の自己紹介から始めます。
僕は選手時代は、あまり強くなくてパッとしないボクサーの 1 人でした。
プロテストに落ちてしまい、首を痛めてからは 20 歳でトレーナーとしてまぁまぁ活躍しました。
日本タイトルマッチのセコンドに付いたこともあります。
しかしながらジムのマネージャーとのトラブルでジムをクビにされました。
この理不尽さには腹がたちました。
それから、思い出したように 45 歳くらいの時にボクシングジムで練習しました。
20 歳くらいの子にも負けないくらい強かったですよ。
現在は 51 歳です。
もう現役ではできないので、若いボクサーの方たちのためにネットで情報を配信できたらと思い、レポートを書くことにしました。
参考になれば幸いです。宜しくお願いします。
ボクシングの構え方
まずはボクシングの構え方から練習していきましょう。
構えは、これからボクシングやっていく上で一番大切です。
右利きなら左足を前に、左利きなら右足を前に出して下さい。
この講座では右利きの方を対象にお話しします。
まずは、左足を前に出し肩幅くらいに足を開いておきます。
前足の裏はベタッと床につけて、後ろ側の足のかかとをあげます。
上半身は左の拳を前に、そして右の拳を顎のあたりに置いておく。
常に顎をカバーしておいてください。
左の拳は顔の前に置いておく。鏡の前で何度も何度も繰り返して下さい。
自分でかっこいいなと感じるまで練習してください。
立っている状態から「さっ」とすぐに構えれるようになったらOK です。
ボクシングのパンチ
■左ジャブ
ボクシングにとって左のジャブは非常に大切です。右利きの方の場合です。
左は世界を制すというくらいですから、左はしっかり練習してください。
その打ち方の基本は、構えた状態からまっすぐに左腕を突き出すだけです。
この時に、肘が上がってしまったり脇があいたりしないように気を付けてください。これを繰りかえして下さい。
左を出した時に顎が上がったり、右の拳が顎からはずれてしまわないようにしっかり顎をカバーして下さい。
■右ストレート
右ストレートは、KO につなげることができるパンチです。
構えた位置から、まっすぐ右を伸ばして下さい。
この時も気をつけてほしいことは、顎からまっすぐ出すことです。脇があいたり、肘が上がるのは NG
下半身は、腰を回して右足のつま先は立てて、ひねる感じです。
この説明でだいたいわかりますか?それでは次にいきましょう。
■左フック
左フックは結構難しいパンチです。
初心者のうちは、なかなかうまく打てません。なんとなく力が入らないんですね。
左フックで KO するには、やはりコンビネーションの中で打つのが有効です。
基本的には、体重を左にかけて腰を落とし、その反動で左の肘を 90 度に曲げて、腰を左から右に回すように打ち抜きます。
腕で打つというよりは腰で打つ感じです。この時も右の拳は顎において下さい。
下半身は、左足は程よく曲げた状態で内側に曲げて、つま先を立ててひねる感じです。
■アッパー
まずは左アッパーから解説していきます。左アッパーもなかなかいきなり打っても当らないパンチです。
左アッパーの場合は、左側に体重をかけてかがんだ状態になります。
そして、下から突き上げるようにパンチを打つんです。
右アッパーの場合は、右に体重をかけてかがんだ状態から右を突き上げるように打つパンチです。
いずれも腰の回転が大切になってきます。
この時も顎をカバーすることを忘れずにこのパンチの組み合わせがコンビネーションとなります。
この他、左や右のボディ打ちなどもありますが、
これはコンビネーションのところでお話ししたいと思います。
■ワンツー
ワンツーとは、左から右へとつなぐ KO できるパンチです。
このパンチは先ほどレッスンした組み合わせです。
左は相手の目をくらますためにスピードでどんどん打っていきます。
そこに、右を打つというのがワンツーパンチです。
これも鏡の前でどんどん打っていきましょう。これは腰の使い方が
非常に大切になってきます。左を打ったあとの腰の回転が大切です。
体重移動ですね。最後の右の拳にグッと体重をかける感じで打つんです
フットワーク
ボクサーにとってフットワークは、欠かせないものです。
フットワークがきれいなボクサーといえば、
シュガー・レイ・レナードやナジーム・ハメドそして、
この人を忘れてはいけません。
その人とはカシアスクレイことモハメド・アリです。
みんなきれいなフットワーク使っていました。
とにかくかっこいいし華を感じますね。
フットワークの基本としては、まずは構えた状態から前後に
動くという感じです。この時にあまり飛び跳ねないほうがいいですね。
少々すり足くらいの感じがいいです。
横の動きも練習してほしいのですが、まずは前後の動きの練習を
徹底して下さい。
ディフェンス
■パリング
パリングとは、相手のパンチを手で払うという防御方法です。
この防御方法が1番の基本です。
1番よく使われるパリングの方法は、相手の左ジャブを右のグローブではらう練習をして下さい。
これをまずシャドーボクシングの中に取り入れて下さい。
相手がいると想定して、相手がジャブを出して来たら右で、
はらうというのを繰りかえして下さい。
相手がいるなら相手の方にジャブを打ってもらって下さい。
これに対してジャブを返せばリターンジャブになりますね。
■ダッキング
ダッキングとは、相手のパンチを体をかがめて顔の横スレスレでパンチを交わす方法です。
例えば相手の左ジャブに対して、体を右に倒して頭を右にちょっとずらします。
これを左にもずらしたりします。こうやって体をかがめて頭を少しずらすのがダッキングというディフェンス法です。
■ウィービング
ウィービングというディフェンス方法は、体をローリングして相手のパンチをかわす方法です。
ローリングとは、体をひねり回しながら、よけるんです。
これはなかなか説明しにくい防御方法ですが、一生懸命説明します。
この防御法はどんな時に使うのか?それは相手の左フックを体をかがめて、頭越しにかわします。
かわしたら、上半身をローリングさせて右に重心をおき相手がパンチを振りぬいた位置に頭をおきます。
そのまま右ストレートをカウンターで打つ感じです。
ウィービングを練習すれば、次のパンチがスムーズに打てるようになります。
■スウェーバック
スウェーバックとは、相手のパンチを体をのけぞらせてかわす方法です。
この防御方法では、あまりのけぞらせすぎると攻撃にでにくいので、鼻の先をかするくらいでかわすのがポイントです。
但し連打を打ってきた場合はスウェーバックから、ダッキングやウィービングを駆使して相手のパンチをかわしていく必要があります。
サンドバッグ打ち
ジムに行けば、大きなサンドバッグと小さなサンドバッグがあります。
大きなサンドバッグは、1 発 1 発のパンチをチカラを込めて打って下さい。
ただ打つだけじゃなく拳のあたる位置や、パンチが当たる距離などを気にしながら打つのがコツです。
チカラいっぱい打っても、体がぶれたりしていては、意味がないので
体のバランスも気にしながら打ってください。
そして、小さなサンドバッグの打ち方
小さなサンドバッグを相手選手と想定します。
小さなサンドバッグは、よく揺れます。
だからその揺れを利用して打つんです。
サンドバッグが揺れて、戻ってきたところを横にいなしパンチを打ち込み、そのパンチで揺れたサンドバッグがまた自分のところにかえってきたら、それを左にいなしたり、右にいなしたりしてパンチを打ち込んでいけばいいんです。
これが、実践につながります。
ボクシングに役立つ筋トレ法
ここからは、実際に僕がやってきたことを中心にお話ししていきたいと思います。
当然プロの方に教わった方が上達すると思います。
しかし、僕がパワーをつけた方法を知るのもいいと思います。
まず、僕は毎日腕立て伏せを 500 回やろうと決めました。
500 回といっても 1 回でやるんじゃなくて 1 日かけてやりました。
ご飯を食べているときもコマーシャルが始まったらコマーシャルの間中腕立て伏せをやるんです。
そして、家を出る前や、家に入る前に絶対に 30 回の腕立て伏せをすることを毎日やりました。
そして腹筋も 500 回やることを決めてやりました。
すると 1 年でヒットマッスルがつき腕の筋肉も盛り上がり、スピードを維持しながらパワーだけを付けることができたんです。
バーベルなどの道具は一切使いませんでした。
ただ、腕立て伏せを何回にも分けて 500 回と腹筋 500 回
たったそれだけで、筋肉がつきパワーをつけました。
僕の減量法
僕は、太らない体質だったのであまり減量はしませんでした。
僕はボクサーが 10 キロもの減量をするのは反対派なんです。
10 キロも減量して、不健康な状態で試合しないほうがいいと思っています。
とはいっても 4 キロから 5 キロくらいの減量は必要です。
これくらいの減量なら朝・昼・晩と適度に食べて毎日朝走り、毎日ジムワークするだけですぐに痩せれます。
だから、減量法というよりは普段から不摂生をせずに私生活をちゃんとして、適度に食べることです。
急にドカ食いしたりしてはだめです。
そしてあまり脂っこいものばかり食べずに、カロリーの低いものを選んで食べることです。
インスタントのものはカロリーが高いのでやめたほうがいいです。
ちなみに僕の食事は
●朝食:ご飯・味噌汁・納豆・玉子焼き
●昼食:ご飯・お肉系・スープ・コーヒー
●晩御飯:ご飯・サラダ・鶏肉
こんな感じでした。
だいたいお昼にガッツリ食べる感じでした。
左パンチを鍛える練習法
僕が実際にやっていた左のパンチ練習法は、非常に古典的です。
まず、野球の軟球を買ってきます。
その軟球をカッターで半分に切ります。
半分に切ったらその半分を握ります。
そしてシャドーボクシングの時にもっておきます。
構えているときはチカラを抜き半分になったボールを持っている状態です。
そしてパンチを出した時にギュッと握りしめるんです。これがよくききます。
そして、パンチが当たる瞬間にグッと拳を握るのでいい練習になります。
それと左を自由に使うために、何をするときも左でやります。ご飯を食べるときや字を書くとき。
すべて意識して左を使いました。
そうすることにより僕は自由に左を使えるようになりました。
ジャブから左フック左アッパーと連続でパンチが打てるようになったんです。
これは 1 度やってみてほしいです。
コンビネーションいろいろ
次はコンビネーションをいろいろご紹介していきます。
●コンビネーションの種類
基本的に左ジャブから、右ストレートから左フックのコンビネーションをよく打つと思うのですが、この 3 つのパンチを打つときに3発とチカラが入っていては、スピードがなくなり1発もパンチが当たらないということにもなりかねません。
だから、最初にどのパンチを当てて KO に結びつけるのか決めてパンチを打つことが大切です。
左フックで決めたいなら、ワン・ツーを捨てパンチとして力を入れずに、スピードで打っていきます。
このパンチは当たらなくてもいいと思って打って下さい。
最後の左フックを当てて倒せばいいんですから。
そして、このパンチにも強弱をつけて打っていかないと倒すパンチは打てません。
これからご紹介するコンビネーションはすべて、どのパンチで決めるのか考えてパンチを打ってみましょう。
■まずは、いきなり右ストレートから打って左フック
再度右ストレートの後左フックで倒す。
最初の 3 つのパンチは最後の左フックで倒すために
打つことを理解して打って下さい。
■左ジャブから右ストレートをボディへ、そして左フック顔面へ
これも、左ジャブを打ちながら顔は上を見ながらパンチは下を打つんです。
この時に右のストレートはあまり下を打たずに胸の辺りを打って下さい。そして最後の左フックで倒して下さい。
■左ジャブをボディへそして下を見ながら右を顔面へ
左ジャブをボディに打ち。このボディは結構しつこく打って下さい。そして、目は常に下を見たままです。
この時、右のフックを打つときは、左のボディから素早く繋いでいくようにして下さい。
もっともっといろんなコンビネーションがありますがこのレポートではこれくらいにしておきます。
あとがき
元トレーナーが書いたレポートは、参考になりましたでしょうか?
ボクサー初心者の方の参考になれば幸いです。
これからボクシングを始めようという方
ボクシングで強くなって、日本チャンピオン→世界チャンピオンと駆け上がって下さい。
そして、日本のボクシング界を盛り上げて下さい。
ではこれにて、本レポート終わります。
今後とも宜しくお願い致します。
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