皆さん、こんにちは!突然ですが、「切手趣味週間」という言葉、耳にしたことはありますか?切手収集家の方々にとっては、毎年心待ちにしている一大イベントですよね。
でも、「切手って最近使わないし…」と思っている方も、もしかしたらこの特別な切手の魅力に気づいていないだけかもしれません!
この記事では、「切手趣味週間」が一体何なのか、その歴史から、歴代の美しい切手デザイン、そして知られざる制作秘話まで、深掘りしてご紹介します。
読み終わる頃には、あなたもきっと切手の奥深い世界に引き込まれているはず!
まずは、切手趣味週間がどんなイベントなのか、基本的なところから見ていきましょう。
切手趣味週間は、毎年4月20日を含む1週間に設定されています。
この期間は、郵政省(現在の日本郵便)が切手収集という健全な趣味を国民に広く普及させ、文化的な生活の向上に寄与することを目的に制定されました。
豆知識!
切手趣味週間は、単に切手を売るためだけではなく、切手を通じて日本の文化や歴史、芸術に触れる機会を提供することも大きな目的とされています。
切手という小さな紙片に込められた芸術性や歴史的価値を通じて、多くの人々に感動と学びを提供し続けているのです。
切手趣味週間が初めて開催されたのは、1947年(昭和22年)のことです。
第二次世界大戦終結から間もない頃、まだ物資が不足し、人々の心が疲弊していた時代に、文化的な潤いをもたらすものとして企画されました。
この記念すべき最初の切手趣味週間に発行されたのが、かの有名な菱川師宣の「見返り美人」を図案とした切手です。
当時としては破格の多色刷りで、その美しさと斬新さから、発売と同時に爆発的な人気を博しました。
この「見返り美人」切手の成功が、その後の切手趣味週間の礎を築いたと言っても過言ではありません。
「見返り美人」って、そんなに昔からあったんですね!てっきりもっと最近の切手かと思ってました。
歴史があるんですね!
切手趣味週間の最大の魅力は、やはりその美しいデザインの数々です。
毎年異なるテーマで、日本の誇るべき文化財や芸術作品が切手の図案として採用されてきました。
切手趣味週間の切手の中でも、特にコレクターからの人気が高いのが「浮世絵シリーズ」です。
江戸時代に花開いた浮世絵の粋が、切手という小さなキャンバスに凝縮されています。
発行年 | 図案 | 作者 | 特徴・備考 |
1947年(昭和22年) | 見返り美人 | 菱川師宣 |
切手趣味週間最初の切手。 |
1948年(昭和23年) | 月に雁 | 歌川広重 |
「見返り美人」と並ぶ人気作。 |
1949年(昭和24年) | まりつき | 鈴木春信 | 繊細な筆致と色彩が魅力。 |
1950年(昭和25年) | ビードロを吹く女 | 喜多川歌麿 | 美人画の大家、歌麿の代表作。 |
1951年(昭和26年) | 奴江戸兵衛 | 東洲斎写楽 |
謎多き絵師、写楽の代表作。 |
浮世絵シリーズと並んで人気なのが「国宝シリーズ」です。
日本の国宝に指定されている貴重な文化財や美術品が、切手の図案として選ばれています。
発行年 | 図案 | 所蔵・由来 | 特徴・備考 |
1957年(昭和32年) | 阿修羅像 | 興福寺 | 三つの顔と六本の腕を持つ、人気の仏像。 |
1958年(昭和33年) | 鳥獣人物戯画 | 高山寺 | 動物たちが人間のように振る舞う、ユーモラスな絵巻物。 |
1959年(昭和34年) | 源氏物語絵巻 | 徳川美術館 | 日本の古典文学の最高峰「源氏物語」の絵巻。 |
1960年(昭和35年) | 平等院鳳凰堂 | 平等院 | 10円硬貨のデザインにもなっている世界遺産。 |
1961年(昭和36年) | 法隆寺金堂壁画 | 法隆寺 | 飛鳥時代の仏教絵画の傑作。 |
まるで小さな美術館が手元にあるような感覚ですね。
鳥獣人物戯画の切手、可愛いですよね!切手で日本の歴史や文化を学べるなんて、なんだかお得な気分です。
毎年、どんなデザインの切手が発行されるのか、楽しみにしている方も多いでしょう。
あの美しい切手たちは、どのようにして生まれてくるのでしょうか?
切手の図案選定は、非常に厳正なプロセスを経て行われます。
その中心となるのが、学識経験者や美術家などで構成される「切手図案審議会」です。
注意!
切手の図案には、著作権や肖像権、商標権など、様々な権利が関わってきます。
そのため、選定には細心の注意が払われます。
切手は、手のひらに収まるほどの小さなサイズですが、その中には驚くほどの精巧なデザインと、高度な印刷技術が凝縮されています。
原画制作 → 製版(凹版・グラビアなど) → 印刷(多色刷り) → 目打ち加工 → シート裁断 → 検品・包装
注釈:
「目打ち」とは、切手を一枚ずつ切り離しやすくするために、切手の周りに施されている小さな穴のことです。
魅力的な切手趣味週間の切手。
実際に手に入れてみたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか?
発行日を事前に確認!
人気の切手は、発行と同時に売り切れてしまうこともあります。
日本郵便のウェブサイトなどで、発行日や販売場所を事前にチェックしておきましょう。
切手収集は、年齢や性別を問わず楽しめる奥深い趣味です。
まずは、お気に入りのデザインの切手を数枚手に入れてみることから始めてみませんか?
小さな切手から、日本の文化や歴史、芸術の奥深さに触れることができるはずです。
切手趣味週間の切手は、すべてプレミアがつくのでしょうか?
切手趣味週間以外にも、特別な記念切手は発行されているのでしょうか?
切手を長くきれいに保存するには、どんなことに気を付ければいいですか?
これらの点に注意することで、大切な切手を良い状態で長く保つことができます。
今回の記事では、「切手趣味週間 歴代」をテーマに、その魅力と奥深さをご紹介しました。
切手趣味週間は、1947年(昭和22年)に始まり、切手収集の普及と文化的な潤いをもたらすことを目的としている。
そこには、日本の豊かな文化や歴史、そして時代を超えて受け継がれる芸術が凝縮されています。
ぜひこの機会に、あなたも切手の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?きっと新たな発見と感動が待っていますよ!