手紙や書類を送る際に欠かせない切手ですが、正しい貼り方をご存知でしょうか?
特に「のりを使って切手を貼る方法」について疑問に思う方も多いはずです。
この記事では、切手の貼り方の基本から、のりを使用する場合の注意点、失敗しないコツまで詳しく解説します。
多くの人が疑問に思う「切手にのりは必要なのか」という問題。実は、現在販売されている切手の多くは裏面に糊(のり)が既に塗布されています。
日本郵便で販売されている普通切手や記念切手の大部分は、裏面に水糊(すいのり)と呼ばれる接着剤が塗られています。この糊は水分を与えることで粘着力を発揮する仕組みになっています。
それでも追加でのりが必要になる場合があります:
切手を貼る前に、まず正しい位置を把握することが大切です。
縦書き封筒では、封筒の左上角に切手を貼ります。具体的には:
項目 | 詳細 |
位置 | 封筒の左上角 |
余白 | 上端から7mm以内、左端から7mm以内 |
切手の向き | 縦向きに貼る |
横書き封筒の場合は、封筒の右上角に切手を貼ります:
項目 | 詳細 |
位置 | 封筒の右上角 |
余白 | 上端から7mm以内、右端から7mm以内 |
切手の向き | 横向きに貼る |
切手の向きを間違えても郵便配達に支障はありませんが、正しい向きで貼ることでより丁寧な印象を与えられます。
切手に元々付いている糊を最大限活用するためのコツをご紹介します。
切手の糊を活性化させるには、適度な水分が重要です。水分が少なすぎると糊が十分に溶けず、多すぎると切手がふやけてしまいます。
汚れた水やスポンジを使用すると、切手や封筒が汚れる原因となります。
切手に追加でのりを使用する場合の正しい方法を解説します。
切手に使用するのりは以下の種類がおすすめです:
のりの種類 | 特徴 | おすすめ度 |
スティックのり | 塗りやすく、はみ出しにくい | ★★★★★ |
液体のり | 強力な接着力、乾燥が早い | ★★★★☆ |
テープのり | きれいに貼れる、やり直し可能 | ★★★☆☆ |
でんぷんのり | 自然素材、はがしやすい | ★★☆☆☆ |
のりを厚く塗りすぎると、はみ出して封筒が汚れる原因となります。薄く均等に塗ることを心がけましょう。
切手をきれいに貼るためのプロのテクニックをご紹介します。
切手をまっすぐきれいに貼るコツは以下の通りです:
切手に気泡やシワができるのを防ぐには:
料金不足で複数枚の切手を貼る場合は:
枚数 | 配置方法 |
2枚 | 横に並べて貼る |
3枚 | 2枚を上段、1枚を下段に配置 |
4枚以上 | 2×2の正方形に近い形で配置 |
切手同士が重ならないよう注意し、適度な間隔を空けて貼りましょう。
切手を間違った位置に貼ってしまった場合の対処法をご紹介します。
貼ってすぐの場合は、以下の方法で剥がせる可能性があります:
無理に剥がそうとすると封筒が破れる場合があります。剥がしにくい場合は新しい封筒を使用することをおすすめします。
ドライヤーの温風を使った方法が効果的です:
切手が破れた場合の対処法:
切手の貼り方に関するよくある質問にお答えします。
はい、切手が逆さまでも配達に問題はありません。ただし、正しい向きで貼ることがマナーとして推奨されています。
基本的には問題ありませんが、透明で切手が読み取れる状態にする必要があります。テープが厚すぎたり、気泡が入ったりすると読み取りに支障をきたす場合があります。
古い切手の場合、糊が乾燥して効力を失っていることがあります。この場合は、スティックのりなどを薄く塗って使用することをおすすめします。
切手を濡らしすぎた場合は、清潔な布やティッシュで軽く水分を拭き取り、少し乾燥させてから貼り付けてください。完全に乾く前に貼ることがポイントです。
一般的ではない特殊なケースでの切手の貼り方についても解説します。
記念切手や特殊切手を使用する場合の注意点:
シール式(セルフ糊)切手の場合:
シール式切手は一度貼ると剥がしにくいため、位置を慎重に確認してから貼り付けましょう。
国際郵便での切手の貼り方:
項目 | 国内郵便 | 国際郵便 |
切手の位置 | 左上または右上 | 右上角 |
料金 | 国内料金 | 国際料金 |
注意事項 | 特になし | 航空便表示が必要な場合あり |
使用前の切手を良好な状態で保管する方法もご紹介します。
切手の糊を劣化させないための保管条件:
切手の糊を長持ちさせるポイント:
乾燥剤と一緒に保管することで、適度な湿度を保ちながら糊の劣化を防げます。ただし、乾燥させすぎないよう注意が必要です。
この記事では、切手の貼り方について詳しく解説してきました。重要なポイントをまとめると:
正しい切手の貼り方をマスターすることで、郵便物がより確実に配達され、受け取る相手にも良い印象を与えることができます。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひ実践してみてください。
以前は切手を舐めて貼っていたのですが、衛生面が気になって湿らせたスポンジを使うようになりました。この方法の方が清潔で確実に貼れますね。
切手を貼る位置を間違えることが多かったのですが、この記事を読んで正しい位置がよく分かりました。今度から気を付けて貼ります。
最後に、切手を貼る際は慌てずに丁寧に作業することが最も重要です。正しい方法を身につけて、美しく確実な郵便物を送りましょう。