料金受取人払郵便とは、受取人が郵送料を負担する郵便サービスのことです。多くの方が「本当に切手を貼らなくていいの?」と疑問に思われるかもしれませんが、基本的に切手は不要です。
このサービスは、企業が顧客からの返信を促すために広く利用されており、アンケートはがきや資料請求、商品の申込書などでよく見かけます。
料金受取人払郵便では、差出人(あなた)が切手を貼る必要がなく、受取人(企業など)が郵送料を支払います
料金受取人払郵便は以下のような流れで処理されます:
「間違って切手を貼ってしまった!」という経験はありませんか?実は、料金受取人払郵便に切手を貼っても問題なく配達されます。
状況 | 処理方法 | 料金負担 |
切手を貼らない(正常) | 受取人払いとして処理 | 受取人が負担 |
切手を貼ってしまった | 通常郵便として処理 | 差出人が負担(切手代) |
不足料金がある場合 | 不足分を受取人が支払い | 受取人が不足分を負担 |
切手を貼ってしまっても配達されるので安心してください。ただし、その分の料金は無駄になってしまいます。
料金受取人払郵便を正しく利用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
料金受取人払郵便を利用する際は、以下の項目が印刷されている必要があります:
これらの情報が印刷されていない場合、通常の郵便として扱われ、切手が必要になります
切手を貼らずにそのまま投函するだけでOK!
ただし、以下の点にご注意ください:
料金受取人払郵便として送れる郵便物には一定の制限があります。
郵便物の種類 | 利用可否 | 備考 |
通常はがき | ○ | 最も一般的 |
往復はがき | ○ | 返信用として利用 |
封書 | ○ | 定形・定形外問わず |
ゆうメール | ○ | 冊子類など |
レターパック | × | 利用不可 |
ゆうパック | × | 利用不可 |
はがきの場合
・最小:14cm×9cm
・最大:15.4cm×10.7cm(通常はがきサイズ)
封書の場合
・定形:長辺23.5cm以内、短辺12cm以内、厚さ1cm以内、重量50g以内
・定形外:長辺60cm以内、3辺の合計90cm以内、重量4kg以内
料金受取人払郵便の料金は受取人が負担しますが、通常の郵便料金とは異なる体系になっています。
郵便物 | 基本料金 | 取扱料 | 合計 |
はがき | 63円 | 10円 | 73円 |
定形25g以内 | 84円 | 10円 | 94円 |
定形50g以内 | 94円 | 10円 | 104円 |
受取人は基本料金に加えて、1通につき10円の取扱料を支払う必要があります
料金受取人払郵便を利用するためには、受取人が事前に郵便局で承認申請を行う必要があります:
料金受取人払郵便が配達されない主な原因は以下の通りです:
よくある配達されない理由
まず返送理由を確認しましょう。記載事項の不備が原因の場合は、正しい情報で再度作成して投函してください。承認番号や住所に問題がある場合は、発行元に確認することをおすすめします。
「アンケートの回答率が30%向上しました。料金は高くなりますが、それ以上の効果があります」(製造業・マーケティング担当者)
「お客様から『切手代がかからなくて助かる』という声をよくいただきます」(サービス業・お客様相談室)
項目 | 料金受取人払郵便 | 着払い |
対象 | 通常郵便物 | ゆうパック・ゆうメール等 |
事前手続き | 承認申請が必要 | 不要 |
専用ラベル | 必要 | 必要 |
料金体系 | 基本料金+取扱料 | 通常料金+着払い手数料 |
「フリーポスト」は料金受取人払郵便の一種で、より簡素化されたサービスです。専用の宛先住所を使用し、差出人が住所を書く必要がありません。
本来の目的以外での利用は避けましょう。アンケートや資料請求など、正当な理由がある場合のみ利用してください
料金受取人払郵便は企業が費用を負担するサービスです。不要な利用や悪用は控え、本来の目的に沿った利用を心がけましょう。
残念ながら、一度貼った切手の返金はできません。ただし、郵便物は正常に配達されますので、切手代は無駄になってしまいますが配達に問題はありません。
承認番号が不明確な場合は、発行元の企業に確認するか、可能な限り正確に記入して投函してください。不備がある場合は返送される可能性があります。
料金受取人払郵便は国内郵便サービスです。海外からは利用できませんので、通常の国際郵便として切手を貼って送る必要があります。
承認には有効期限があります。期限が切れている場合は配達されず返送される可能性があります。古いはがきを使用する際は注意が必要です。
料金受取人払郵便は基本的に切手が不要で、受取人が料金を負担するシステムです。正しく理解して利用すれば、とても便利なサービスです。
重要なポイント:切手は貼らない、必要事項をしっかり記入、本来の目的での利用を心がける
企業側にとっても顧客側にとってもメリットの多いこのサービスを、適切に活用していきましょう。疑問点がある場合は、郵便局や発行元の企業に確認することをおすすめします。
この記事のポイント
・料金受取人払郵便に切手は基本的に不要
・間違って切手を貼っても配達される
・受取人が通常料金+取扱料を負担
・正当な目的での利用を心がける