使用済み切手の回収は郵便局でできる?寄付や有効活用の完全ガイド

郵便物から剥がした使用済み切手の回収について、「郵便局で回収してもらえるの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。


実は、使用済み切手は単なるゴミではなく、社会貢献に活用できる貴重な資源なのです。
この記事では、郵便局での回収サービスの実態から、各種団体での寄付受付、正しい切り取り方まで、使用済み切手の有効活用方法を詳しく解説します。



使用済み切手って郵便局で回収してもらえるの?


まず多くの方が気になる「郵便局での使用済み切手回収」について説明します。


郵便局の基本的な回収サービス


日本郵便では、使用済み切手の統一的な回収サービスは実施していません。ただし、一部の郵便局では地域のボランティア団体と連携して、使用済み切手の回収箱を設置している場合があります。


全ての郵便局で対応しているわけではないため、事前に最寄りの郵便局に確認が必要です


郵便局で扱うのは未使用切手のみ


郵便局では、書き損じたはがきや郵便書簡、特定封筒やご不要になった郵便切手等は、所定の手数料をお支払いいただければ交換することができます。しかし、これは未使用切手に限られ、使用済み切手は対象外です。


切手の種類 郵便局での対応 備考
未使用切手 交換可能 手数料5円/枚
使用済み切手 回収なし 一部郵便局で団体連携あり
書き損じはがき 交換可能 手数料5円/枚


知ってた?使用済み切手が社会貢献につながる仕組み


使用済み切手は、実は様々な社会貢献活動に活用されています。


使用済み切手がお金に変わる仕組み


使用済み切手の回収は、使わなくなったもので協力する方法のひとつです。封筒に貼られた切手、そして消印が残るように切り抜かれた切手が、1kg=1,000円の寄付になります。


使用済み切手には収集価値があり、コレクターや研究者によって買い取られることで、寄付金として活用されます。


支援活動への活用例


使用済み切手から得られた資金は、以下のような活動に活用されています:


  • 国際保健医療協力(JOCS)
  • 途上国の子どもたちへのワクチン提供
  • 植林活動や環境保護
  • 教育支援活動
  • 災害復興支援


たった1kgの使用済み切手が1,000円の寄付に相当し、途上国の医療支援に大きく貢献できます


どこに送ればいい?使用済み切手の主な回収団体


使用済み切手を受け付けている主要な団体をご紹介します。


国際協力系団体


団体名 活動内容 特徴
JOCS 国際保健医療協力 アジア・アフリカでの医療支援
シャプラニール 市民による海外協力 バングラデシュ・ネパール支援
日本国際ボランティアセンター 国際協力・緊急支援 紛争地域・災害地域支援
世界の子どもにワクチンを日本委員会 ワクチン支援 途上国の子どもたちへのワクチン提供


環境保護団体


公益財団法人緑の地球防衛基金では、使用済切手や未使用切手などを業者を通じて国内外のコレクターに販売し、売上金を途上国における植林活動等に役立てています。


その他の受付団体


  • 公益財団法人日本郵趣協会
  • 各地域のボランティア団体
  • 学校や病院の収集活動
  • 宗教団体による社会奉仕活動


団体によって送付先や条件が異なるため、事前に各団体のウェブサイトで確認することをおすすめします。


失敗しない!使用済み切手の正しい切り取り方


使用済み切手を寄付に活用するには、正しい切り取り方が重要です。


基本的な切り取りルール


使用済み切手を切り取る際の基本ルール


切手の周囲1cm程度を残して切り取ってください


消印は切れていても問題ありません。切手の縁(ギザギザ部分)は残してください。


切り取り方の詳細手順


  1. 封筒から切手部分を大きめに切り取る
  2. 切手の周囲に1cm程度の余白を残す
  3. ハサミやカッターを使って丁寧に切り取る
  4. 切手の縁(ミシン目)を傷つけないよう注意
  5. 複数枚ある場合は重ならないよう整理


切手部分だけを切り取ると、コレクターとしての価値が下がる場合があります。必ず余白を残して切り取りましょう。


避けるべき切り取り方


以下のような切り取り方は避けてください:


  • 切手ギリギリで切り取る
  • 消印を完全に除去する
  • 切手の一部を切ってしまう
  • 汚れた部分と一緒に切り取る


寄付できる切手・できない切手の見分け方


どのような使用済み切手が寄付に適しているかを解説します。


寄付に適した使用済み切手


使用済み切手で寄付できるものの条件:


種類 寄付可否 条件
普通切手 消印があっても問題なし
記念切手 コレクター価値が高い
外国切手 海外コレクター需要あり
古い切手 歴史的価値が評価される


寄付に適さない切手


以下のような状態の切手は寄付に不適切です:


  • 破れや汚れがひどいもの
  • 水濡れでふやけているもの
  • 糊が完全に剥がれているもの
  • 印刷が不鮮明なもの


軽微な汚れや小さな破れは問題ありません。判断に迷う場合は、まずは送ってみることをおすすめします


効率的な収集方法とコツ


日常的に使用済み切手を効率よく収集する方法をご紹介します。


家庭での収集システム


効率的な収集のポイント


・郵便物専用の箱を用意する

・家族全員に協力を求める

・定期的に整理・仕分けを行う

・一定量たまったら送付する


職場や学校での収集活動


集団で収集活動を行う場合のコツ:


  1. 収集ボックスを設置する
  2. 切り取り方の説明資料を掲示
  3. 定期的に収集状況を報告
  4. 参加者のモチベーション維持


多くの人が参加することで、より大きな社会貢献につながります


年間を通した計画的な収集


時期 収集のポイント
年末年始 年賀状から大量収集可能
引越し時期で郵便物増加
暑中見舞い、お中元関連
秋冬 お歳暮、クリスマスカード


送付時の注意点と準備事項


使用済み切手を団体に送付する際の注意点を説明します。


送付前の準備


送付前に行うべき準備:


  • 切手を種類別に分ける
  • 破損した切手を除去する
  • 適切な包装を準備する
  • 送付先の住所を確認する


皆様が送料を負担していただくことにより、使用済み切手から利益を出すことができ、JOCSの国際保健医療協力のために役立てることができるようになります


包装方法


適切な包装方法:


封筒や小包で送付する際は、切手が散らばらないよう小分けの袋に入れることをおすすめします


送付時期について


キャンペーン期間に集中して皆さまに呼びかけておりますが、通年受け付けております。いつでもお送りください。


よくある疑問を解決!使用済み切手回収Q&A


使用済み切手の回収に関するよくある質問にお答えします。


消印が薄くて見えない切手でも寄付できますか?

はい、消印が薄い場合でも問題ありません。使用済み切手として十分に活用できます。


外国切手も一緒に送っても良いですか?

はい、外国切手も大歓迎です。海外のコレクターからの需要があり、国内切手と同様に寄付金として活用されます。


どのくらいの量から送付すれば良いですか?

量に決まりはありません。少量でも大量でも、どちらも受け付けています。送料を考慮して、ある程度まとまってから送ることをおすすめします。


古い年代の切手の方が価値が高いのですか?

古い切手は歴史的価値やコレクター価値が高い場合がありますが、新しい切手も十分に寄付として活用されます。年代を問わず、すべて貴重な資源です。


学校や会社で集めた大量の切手はどう送れば良いですか?

大量の場合は事前に受付団体に連絡することをおすすめします。送付方法や梱包について詳しいアドバイスを受けられます。


地域の取り組みと連携方法


地域レベルでの使用済み切手収集活動について解説します。


自治体の取り組み


一部の自治体では、使用済み切手の収集を積極的に推進しています:


  • 市役所・区役所での回収ボックス設置
  • 公民館・図書館での収集活動
  • 学校での環境教育との連携
  • 地域ボランティア団体との協力


町内会・自治会での活動


地域コミュニティでの収集活動のメリット:


近隣住民との連携により、継続的で効率的な収集が可能になります


企業の社会貢献活動


企業規模 取り組み方法 効果
大企業 全社的な収集活動 大量収集・高い社会貢献効果
中小企業 部署単位での活動 従業員の意識向上
商店・事務所 顧客との連携収集 地域貢献・顧客満足度向上


環境への配慮と持続可能な活動


使用済み切手の収集活動における環境配慮について説明します。


リサイクルとしての意義


使用済み切手の収集は、以下の環境効果があります:


  • 廃棄物の削減
  • 資源の有効活用
  • 環境意識の向上
  • 持続可能な社会への貢献


使用済み切手の収集は、単なる寄付活動ではなく、環境保護の観点からも重要な意味を持っています。


持続可能な収集活動のポイント


無理のない範囲で継続することが、長期的な社会貢献につながります


まとめ:使用済み切手で社会貢献を始めよう


この記事の重要なポイントをまとめます:


郵便局では統一的な使用済み切手回収サービスは行っていませんが、各種団体が積極的に受け付けています


使用済み切手は1kg=1,000円程度の寄付金として、国際協力や環境保護に活用されます


正しい切り取り方(周囲1cm程度の余白を残す)を守ることで、より高い価値を生み出せます


個人だけでなく、職場や地域での取り組みにより、より大きな社会貢献が可能です


使用済み切手は、私たちの身近にある貴重な社会貢献の資源です。捨ててしまう前に、ぜひ寄付という形で有効活用してみてください。


今まで使用済み切手を捨てていましたが、こんなに多くの団体が必要としているとは知りませんでした。今度から収集して寄付したいと思います。


会社でも使用済み切手の収集を始めてみようと思います。従業員みんなで協力すれば、きっと大きな貢献ができそうですね。


小さな一歩から始まる社会貢献。あなたも今日から使用済み切手の収集を始めてみませんか?