切手「絵本の世界シリーズ」は日本郵便が発行する特殊切手で、魅力ある絵本の世界を題材としたシリーズです。第1集は2017年12月に発行され、最新の第8集は2024年11月27日に発行されました。
このシリーズが多くのコレクターに愛される理由は、子どもから大人まで親しまれている名作絵本が美しい切手になっていることです。絵本の魅力的な場面がそのまま切手のデザインに生かされており、実用性と芸術性を兼ね備えたコレクションアイテムとして高い人気を誇っています。
2017年に第1集が発売されてから、2022年の第6集まで毎年冬にひとつずつシリーズが更新されてきました
シリーズの記念すべき第1集は、五味太郎の代表作「きんぎょがにげた」をテーマに2017年12月20日に発行されました。
第1集の特徴として、五味太郎氏が本切手のため40年ぶりに描きおろした、切手オリジナルデザインが含まれています
発行日 | 2017年12月20日 |
作品 | 五味太郎「きんぎょがにげた」 |
形式 | シール式 10面シート |
特徴 | 作者による切手オリジナルデザインあり |
第2集は世界的に愛されているエリック・カール作「はらぺこあおむし」を取り上げました。この切手は特に海外のコレクターからも注目を集めており、日本の切手文化と世界的な絵本文化の融合を象徴する作品となっています。
はらぺこあおむしの切手は色彩が本当に美しくて、子どもの頃の思い出が蘇ります。切手としても絵本としても価値が高いと思います。
第3集は中川李枝子・山脇百合子作「ぐりとぐら」を取り上げています。日本の絵本界を代表する名作が切手になったことで、多くの愛読者から熱い支持を受けました。
第4集は2020年11月27日に発行されました。このころからシリーズの知名度が一気に高まり、コレクターの間で話題となりました。
第5集は2021年11月26日に発行されました。この時期には切手コレクターだけでなく、絵本愛好家の間でも注目度が高まっていました。
第6集は、絵・あだちなみ、文・あいはらひろゆき『くまのがっこう』シリーズを取り上げています。現代の人気絵本シリーズが選ばれたことで、若い世代のコレクターも多く集めるようになりました。
「くまのがっこう」シリーズは現代的で可愛らしいキャラクターが特徴的で、切手としても非常に魅力的なデザインになっています
第7集は2023年12月6日に発行され、ヒグチユウコ作『せかいいちのねこ』シリーズを取り上げています。
『せかいいちのねこ』シリーズの各場面を、草花などのイラストと組み合わせた本切手オリジナルのデザインにすることで、魅力ある世界を1枚の絵としても楽しむことができます
最新の第8集は2024年11月27日に発行され、junaida作『の』(福音館書店)の各場面からデザインしています。シリーズ最新作として、コレクターの間で大きな話題となっています。
発行日 | 2024年11月27日 |
作品 | junaida「の」 |
価格 | 1,100円 |
特徴 | アート性の高いデザイン |
絵本の世界シリーズの新品価格は、第1集が1,400円(税込)、第7集が1,400円(税込)となっています。最新の第8集は1,100円です。
オークションサイトでの落札事例を見ると、「絵本の世界シリーズ第8集『junaida作の』満月印含10種」が23件の入札で1,200円、「絵本の世界シリーズ第2集 はらぺこあおむし・エリックカール」が19件の入札で1,000円で落札されています。
このページの平均落札価格は1,848円となっており、定価以上での取引も見られます
私は第1集から集めていますが、初期のものは特に価値が上がっている印象です。完売してしまったものもあるので、気になるものは早めに購入しています。
日本郵便の公式サイトから購入可能
郵便局のネットショップで購入することができますが、売り切れになっている場合もあります。また、お近くの郵便局でもお買い求めできますが、郵便局の在庫状況については事前に確認が必要です。
切手専門店でも取り扱いがあります。趣味の切手専門店・マルメイトなどでは、絵本の世界シリーズの各集を販売していますが、人気商品は売り切れになることも多いです。
人気の高いシリーズのため、発行後は品薄になることがあります。気になる集がある場合は早めの購入をおすすめします。
絵本の世界シリーズの最大の魅力は、原作絵本の美しさをそのまま切手に再現したデザイン性の高さです。各作品の特徴的な色彩や構図が忠実に再現されており、切手としての機能を超えた芸術作品としても楽しめます。
シール式の切手なので、手紙に貼るだけでなく、コレクションとして保管しやすいのも人気の理由です
選ばれる絵本は、どれも長年にわたって愛され続けている名作ばかり。「はらぺこあおむし」「ぐりとぐら」「きんぎょがにげた」など、子どもから大人まで誰もが知っている作品が多く、幅広い年代のコレクターが楽しめます。
初期の集は既に完売しているものもあり、オークションでは定価以上で取引されるケースも見られます。コレクションアイテムとしてだけでなく、投資対象としても注目されています。
2017年に第1集が発売されてから、基本的に毎年冬にひとつずつシリーズが更新されてきました。2024年11月に第8集が発行されたばかりなので、今後も継続される可能性が高いと考えられます。
これまでの傾向を見ると、以下のような作品が候補として考えられます:
日本の絵本文化の豊かさを反映して、今後もバラエティに富んだ作品が選ばれることが期待されます
絵本の世界シリーズは、美しいデザインと文化的価値を兼ね備えた特別な切手コレクションです。2017年の第1集から2024年の第8集まで、それぞれが独自の魅力を持ち、多くのコレクターに愛され続けています。
オークション相場や在庫状況から判断すると、第1集「きんぎょがにげた」と第2集「はらぺこあおむし」が特に人気が高いようです。初期の作品ほど希少価値も高まっています。
最新の第8集から始めて、徐々に過去の集を揃えていくか、好きな絵本作品の集から始めるのがおすすめです。完売しているものもあるため、入手可能なものから集めていくのが現実的です。
切手コレクションの入門としても、絵本愛好家のアイテムとしても、絵本の世界シリーズは非常に価値の高いコレクションです。今後も新しい集の発行が期待されるこのシリーズに、ぜひ注目してみてください。