ハーレーのハンドルの種類を徹底解説｜初心者も必見

ハーレーダビッドソンのカスタマイズで、最も重要なパーツのひとつがハンドルです。
見た目の印象を大きく左右するだけでなく、乗り心地や操作性にも直接的な影響を与えます。

 

しかし、数多くあるハンドルの種類や、取り付けに関する注意点、費用面など、考慮すべきポイントは多岐にわたります。特に初めてハーレーに乗る方にとって、最適なハンドルを選ぶのは簡単ではありません。

 

この記事では、ハンドルの基礎知識から、車種別のおすすめスタイル、カスタマイズのポイントまで、初心者からベテランライダーまで役立つ情報を、実用的な視点でわかりやすく解説していきます。

 

あなたの理想のライディングスタイルを実現する、最適なハンドル選びをサポートします。

 

 

ハーレーのハンドルの種類ガイド

この記事で分かるポイント

 

 

ハーレーダビッドソンで人気のハンドル種類を徹底解説

 

ハーレーダビッドソンのカスタマイズで最も印象を左右するのがハンドルの選択です。ハンドルの種類によって、バイクの見た目だけでなく、乗り心地や操作性が大きく変わってきます。代表的なハンドルタイプについて詳しく見ていきましょう。

 

まず定番として挙げられるのがドラッグバーハンドルです。直線的なデザインで横方向に伸びた形状が特徴で、スポーティーな印象を与えます。特にスポーツスターなどの車種との相性が抜群で、街乗りでの扱いやすさも魅力です。

 

次にプルバックハンドルは、ライダーの手元に向かって後ろに引かれたような形状を持ちます。自然なライディングポジションを取れることから、長距離ツーリングに適していると言われています。ソフテイルやツーリングモデルによく見られるスタイルです。

 

Zバーハンドルは、その名の通りZ字型の独特な形状を持つハンドルです。クラシカルな雰囲気を醸し出し、カスタムバイクで人気の高いスタイルです。高さのあるタイプが多く、存在感のある外観を作り出せます。

 

エイプハンガーハンドルは、縦方向に高く伸びた特徴的なデザインで、アメリカンバイクの代名詞とも言えるスタイルです。見た目のインパクトが強く、ワイルドな印象を与えることができます。ただし、初心者には扱いが難しい面もあるため、慣れが必要です。

 

ビーチバーハンドルは、なだらかなカーブを描く優美なデザインが特徴です。クルーザースタイルとの相性が良く、リラックスした乗車姿勢を実現できます。腕への負担が少なく、快適な乗り心地を提供します。

 

これらの基本的なハンドルタイプをベースに、高さや幅、角度などを調整することで、より自分好みのカスタマイズが可能になります。選択の際は見た目だけでなく、自身の体格や使用目的に合わせて検討することが重要です。

 

運転しやすさで選ぶ！初心者向けハンドルの特徴

 

ハーレーダビッドソンを初めて乗る方にとって、ハンドル選びは特に重要な要素となります。初心者が扱いやすいハンドルを選ぶことで、安全で快適なライディングを楽しむことができます。

 

初心者にまず推奨されるのが、標準的な高さと幅を持つドラッグバーハンドルです。手首の角度が自然な状態で操作できるため、長時間の走行でも疲れにくいのが特徴です。また、低速での取り回しやバランス維持がしやすく、駐車場での操作も安心して行えます。

 

ミッドコントロールタイプのハンドルも初心者に適しています。腕の位置が自然で、力の入れ過ぎを防ぐことができます。ハンドル幅は肩幅よりもやや広めが理想的で、適度なレバレッジ効果により、操作性が向上します。

 

プルバックハンドルは、初心者でも扱いやすいもうひとつの選択肢です。手元に引き寄せられた形状により、自然な姿勢でのライディングが可能です。背筋が伸びた状態で運転できるため、周囲の視界も確保しやすく、安全面でも優れています。

 

重要なのは、極端に高いハンドルや幅の広いハンドルは避けることです。見た目は格好良くても、操作が難しく、特に低速域での安定性に影響を与える可能性があります。また、高すぎるハンドルは風の影響を受けやすく、高速走行時の安定性を損なう原因となります。

 

初心者が快適に運転できるハンドルの条件として、肘が軽く曲がった状態で握れること、手首に無理な角度がかからないことが挙げられます。これにより、長時間の走行でも疲労を軽減でき、安全なライディングを維持できます。

 

スポーツスターに相性抜群！おすすめハンドル3選

 

スポーツスターは、ハーレーダビッドソンの中でも扱いやすく軽快な走りが特徴のモデルです。その特性を最大限に活かすハンドル選びは、乗り味を大きく左右する重要なポイントとなります。

 

最も人気が高いのがナローなドラッグバーハンドルです。スポーツスターの軽快さを損なうことなく、スポーティーな走りを楽しむことができます。特にアイアン883やフォーティーエイトなどのモデルとの相性が抜群で、都市部での機動性も確保できます。ナローハンドルの採用により、レーンチェンジや狭い道での取り回しが容易になります。

 

次に注目したいのがトラッカーバーハンドルです。適度な高さと幅を持ち、スポーツスターの持つアグレッシブな特性との調和が取れています。ワインディングロードでの運転が特に快適で、コーナリング時の安定性も確保できます。ストリートでの普段使いから休日のツーリングまで、幅広い用途に対応できる万能性を持っています。

 

そしてローバックプルバックハンドルも、スポーツスターとの組み合わせで高い評価を得ています。標準的なプルバックハンドルよりも控えめな角度設定により、スポーティーな外観を保ちながら、快適な乗車姿勢を実現できます。長距離走行時の疲労軽減効果が高く、日常的な通勤使用からロングツーリングまでこなせる実用性を備えています。

 

これらのハンドルは、スポーツスターの基本性能を活かしながら、それぞれ異なる特徴を持っています。選択の際は、主な使用目的や自身の体格、好みのライディングスタイルを考慮することが重要です。また、ハンドル交換に伴うケーブル類の延長や調整が必要になる場合もあるため、取り付け工賃も含めた総合的な検討が必要です。

 

アメリカンバイクならではのハンドルスタイル図鑑

 

アメリカンバイクの魅力のひとつは、個性的なハンドルスタイルにあります。それぞれのスタイルには歴史的背景があり、単なるデザイン以上の意味を持っています。

 

最も象徴的なのがエイプハンガーハンドルです。1960年代のチョッパーカルチャーから生まれたこのスタイルは、高く上向きに伸びた特徴的な形状で、反骨精神を表現しています。現代では高さ制限がありますが、依然としてカスタムシーンの代表的な存在です。ライダーの個性を最も強く主張できるスタイルとして、熟練者を中心に支持を集めています。

 

バックスホーンハンドルは、優美な後方へのカーブを描く形状が特徴です。1950年代のクルーザースタイルを彷彿とさせ、クラシカルな雰囲気を演出できます。ロングツーリング時の快適性も高く、実用性とスタイルを両立したデザインとして評価されています。

 

フラットトラッカーハンドルは、レース用のフラットトラックマシンからインスパイアされたデザインです。横方向に適度な幅を持ち、スポーティーでありながらアメリカンテイストを失わない絶妙なバランスを実現しています。近年のカフェレーサースタイルやストリートトラッカーカスタムでも頻繁に採用されています。

 

ビンテージスタイルを追求するなら、バックスウィープハンドルも注目です。1940年代のボバースタイルを意識したデザインで、緩やかな後方へのスイープが特徴です。クラシカルな外観と現代的な操作性を両立させた、バランスの取れたスタイルとして評価されています。

 

これらのハンドルスタイルは、単なる見た目の違いだけでなく、それぞれが異なるライディングポジションと操作フィーリングを提供します。選択する際は、自身のライディングスタイルや好みの外観、使用目的などを総合的に考慮することが重要です。

 

ナローハンドルで変わる乗り味と操作性の違い

 

ナローハンドルは、近年のハーレーダビッドソンカスタムシーンで注目を集めているスタイルです。標準的なハンドルと比べて幅を狭く設定することで、独特の操作性と洗練された外観を実現できます。

 

ナローハンドルの最大の特徴は、その取り回しやすさにあります。幅が狭いことで、都市部での走行時に感じる取り回しの軽さは特筆すべきものがあります。特に渋滞時のすり抜けや、狭い路地での方向転換など、限られたスペースでの操作が格段に容易になります。

 

操作性については、ハンドル幅が狭くなることでレバレッジ効果が減少します。これにより、ハンドル操作に必要な力は若干増加しますが、その分だけ繊細なコントロールが可能になります。高速走行時の安定性も向上し、ワインディングロードでのスポーティーな走りを楽しむことができます。

 

見た目の面では、すっきりとしたシルエットを実現できるのがナローハンドルの魅力です。不必要な張り出しを抑えることで、バイク全体のラインがスマートに見えます。特にスポーツスターやダイナモデルとの組み合わせで、モダンなストリートスタイルを演出できます。

 

ただし、注意点もあります。長距離走行時は、腕の角度が変わることで疲労が蓄積しやすくなる可能性があります。また、極端に幅の狭いハンドルは、低速域での安定性に影響を与える場合もあります。これらのデメリットを考慮しながら、自身の使用目的に合わせた適切な幅を選択することが重要です。

 

チョッパースタイルで作る究極のカスタム

 

チョッパースタイルは、アメリカンバイクカスタムの原点とも言える伝統的なスタイルです。1960年代に生まれたこのカスタムスタイルは、長いフロントフォークと特徴的なハンドルバーによって、他にはない独自の存在感を放ちます。

 

チョッパースタイルのハンドルで最も象徴的なのが、エイプハンガーハンドルです。垂直方向に大きく伸びた形状は、見る者の視線を釘付けにする圧倒的な存在感があります。法規制の範囲内で、可能な限り高く設定することで、クラシカルなチョッパールックを実現できます。

 

ハンドル角度の設定も重要なポイントです。単に高さを出すだけでなく、後方への引き具合や開き角度を調整することで、乗りやすさと見た目のバランスを取ることができます。熟練のカスタムビルダーは、ライダーの体格や好みに合わせて、細かな角度調整を行います。

 

チョッパースタイルのカスタムでは、ハンドル単体の交換だけでなく、関連パーツの変更も必要になります。ケーブル類の延長や、ブレーキホースの取り回し変更、メーターの移設など、総合的なカスタムワークが求められます。これらの作業を通じて、より完成度の高いスタイルを追求できます。

 

エイプハンドルの選び方｜高さと角度のポイント

 

エイプハンドルの選択で最も重要なのが、高さと角度の設定です。これらの要素は見た目の印象だけでなく、実際の乗り心地に大きく影響を与えます。

 

高さについては、法規制を遵守しながら、自身の体格に合わせた設定が必要です。腕を伸ばした際に自然な姿勢が取れる高さを基準に考えると良いでしょう。一般的に、ライダーの肩から10〜15センチ程度上方が、操作性と見た目のバランスが取れた位置とされています。

 

角度設定は、後方への引き具合が重要なポイントです。腕の角度が直角に近くなりすぎると、長時間の運転で疲労を感じやすくなります。適度な後方への引きを持たせることで、自然なライディングポジションを維持できます。また、横方向の開き角度も、肩幅に合わせて調整することで、快適な操作性を確保できます。

 

これらの調整には、延長ライザーやプルバックライザーの活用も有効です。ベースとなるハンドルの形状に、これらのパーツを組み合わせることで、より細かな位置調整が可能になります。

 

ハンドル交換の費用相場と工賃の目安

 

ハーレーダビッドソンのハンドル交換にかかる費用は、パーツ代と工賃に大きく分けられます。純正ハンドルの場合、本体価格は3万円から8万円程度が一般的です。アフターマーケット製品では、2万円台から高級品では10万円を超えるものまで、幅広い価格帯が存在します。

 

工賃については、作業の複雑さによって大きく変動します。単純なハンドル交換だけであれば、2万円から3万円程度で済むケースもあります。しかし、ケーブル類の交換や延長が必要な場合は、追加で3万円から5万円程度の費用が発生することもあります。

 

特に注意が必要なのが、電気配線の変更です。スイッチボックスの移設や配線の延長が必要になる場合、専門的な技術が必要となるため、工賃が上乗せされます。また、ABS装着車の場合は、ブレーキホースの交換も必要になることがあり、これも費用増加の要因となります。

 

メーターの移設が必要な場合も、追加の部品と工賃が発生します。純正メーターブラケットの交換だけでも、部品代と工賃合わせて2万円前後の費用がかかることがあります。カスタムメーターブラケットを使用する場合は、さらに高額になる可能性があります。

 

総じて、ハンドル交換の総費用は、シンプルな交換で5万円程度から、フルカスタムの場合は20万円以上まで、幅広い価格帯となります。予算設定の際は、これらの追加費用も考慮に入れた計画を立てることが重要です。

 

Q＆A

 

ハーレーのエイプハンドルとは？

エイプハンドルは、垂直方向に高く上向きに伸びた特徴的なハンドルバーのことです。名前の由来は、このハンドルを握った時の姿勢が類人猿（エイプ）のように見えることから付けられました。

 

1960年代のチョッパームーブメントから生まれたスタイルで、反体制的な精神を表現する象徴的なデザインとして知られています。現在では法規制により高さに制限がありますが、アメリカンバイクを代表するスタイルとして人気を集めています。

 

エイプハンドルのメリットは？

エイプハンドルの主なメリットは以下の通りです。

 

まず、直立したライディングポジションを取ることができ、背筋が伸びた自然な姿勢での運転が可能です。これにより、長距離走行時の疲労を軽減できます。

 

また、高い位置からの視界が確保できるため、前方の見通しが良好になります。特に街中での運転時に、周囲の交通状況を把握しやすいという利点があります。

 

さらに、存在感のある外観により、他のバイクとの差別化が図れ、個性的なカスタムスタイルを実現できます。

 

ハーレーダビッドソンのハンドルのサイズは？

ハーレーダビッドソンのハンドルサイズは、車種やモデルによって異なります。一般的な純正ハンドルの幅は、およそ70cm〜90cm程度の範囲です。

 

ハンドル径は、主に1インチ（25.4mm）が標準規格として採用されています。ただし、一部のモデルでは1.25インチ（31.8mm）の太径ハンドルも使用されています。

 

高さについては、法規制により地上から制限がありますが、ライザー部分を含めた実際の取り付け高さは、モデルやカスタムの内容によって大きく異なります。

 

ハーレーのカスタムスタイルは何種類ありますか？

ハーレーダビッドソンの主要なカスタムスタイルには、以下のようなものがあります。

 

クラシカルなチョッパースタイル、都会的なストリートスタイル、レーシーなカフェレーサースタイル、伝統的なボバースタイルが代表的です。

 

さらに、ブラックアウトスタイル、クラブスタイル、ビンテージスタイル、バガースタイルなども人気があります。

 

これらの基本スタイルをベースに、個人の好みや用途に合わせてカスタマイズを行うことが一般的です。また、複数のスタイルを組み合わせた独自のハイブリッドスタイルを作り出すことも可能です。

 

近年では、新しいカスタムトレンドも次々と生まれており、スタイルの境界線は徐々に曖昧になってきています。これにより、より自由度の高い個性的なカスタマイズが可能になっています。

 

まとめ：ハーレーのハンドルの種類

 

ハーレーダビッドソンのハンドル選びは、バイクライフを大きく左右する重要な要素です。見た目の印象だけでなく、乗り心地や操作性、安全性まで考慮した総合的な判断が必要となります。

 

初心者の方は、まず標準的なドラッグバーハンドルやプルバックハンドルから始めることをおすすめします。操作のしやすさと安定性を重視し、徐々に自分好みのスタイルを見つけていくのが賢明です。

 

経験を積んだライダーであれば、エイプハンドルやチョッパースタイルなど、より個性的なカスタマイズにチャレンジすることで、独自のスタイルを確立できます。ただし、法規制や安全面には十分な配慮が必要です。

 

ハンドル交換を検討する際は、以下の点を必ず確認しましょう：
• 使用目的や走行スタイルとの相性
• 体格や運転姿勢との適合性
• 必要な追加パーツと総費用
• 取り付け後のメンテナンス要件

 

最後に、ハンドル選びは一度で完璧な選択をする必要はありません。実際の使用感を確かめながら、徐々に自分に合ったスタイルを見つけていくことが、理想のカスタマイズへの近道となるでしょう。

 

信頼できるショップでの相談や、経験者からのアドバイスを参考にしながら、あなただけの最高のライディングスタイルを見つけてください。