ゴールドウィングの欠点は？メリット・デメリットを徹底検証

40年以上にわたり、ツーリングバイクの頂点に君臨し続けるホンダ・ゴールドウィング。
1800cc水冷6気筒エンジンが生み出す圧倒的なパワーと、最新のテクノロジーを結集した快適性は、今なお多くのライダーを魅了し続けています。

 

しかし、その存在感と比例するように、購入を躊躇させる要素も少なくありません。車重380kgという重量級ボディ、維持費の問題、そして日常での取り回しやすさなど、検討すべきポイントは数多く存在します。

 

本記事では、ゴールドウィングの魅力と実力を徹底的に解説するとともに、実オーナーの声をもとに、購入前に知っておくべき現実的な課題についても詳しく解説していきます。王道ツアラーの真価と、あなたのライディングスタイルとの相性を、ぜひ見極めてください。

 

 

ゴールドウィング欠点は？メリットとデメリット

この記事を読むと分かる重要ポイント

 

 

『王道ツアラー、ゴールドウィングの特徴と性能を解説』

 

ホンダが世界に誇る大型ツアラー、ゴールドウィング。その圧倒的な存在感と快適性で、40年以上にわたり多くのライダーを魅了し続けています。特に1800ccという大排気量エンジンから生み出される余裕の走りは、ツーリングバイクとして理想的なパフォーマンスを実現しています。

 

現行モデルでは、従来の6気筒エンジンを継承しながらも、車体の軽量化と低重心化を実現。その結果、低速域での取り回しが大幅に改善され、初めてのゴールドウィングユーザーでも扱いやすい特性を獲得しました。また、電子制御サスペンションの採用により、路面状況に応じた最適な乗り心地を提供します。

 

装備面では、7インチの大型液晶ディスプレイやアップルカープレイ対応のインフォテインメントシステムを搭載。ナビゲーションや音楽再生、スマートフォン連携など、現代のライダーが求める機能を完備しています。さらに、電動調整式ウインドスクリーンやシートヒーター、グリップヒーターなど、快適性を追求した装備も充実しています。

 

荷物積載に関しては、サイドパニアとトップケースを合わせて約110リットルという大容量を確保。長距離ツーリングでも十分な収納スペースを提供します。特筆すべきは、これらの収納スペースを確保しながらも、スタイリッシュなデザインを損なわないよう細部まで配慮されている点です。

 

安全面では、最新のトラクションコントロールやABS、ヒルスタートアシストなど、現代の安全装備を網羅。大型バイクならではの不安を最小限に抑え、安心して運転できる環境を整えています。これらの装備は、特に長距離走行時の疲労軽減にも貢献しています。

 

『ハーレーとゴールドウィング、2大ツアラーの実力比較』

 

大型ツアラーの世界で、常に比較対象となるゴールドウィングとハーレーダビッドソン。両者には明確な個性の違いがあり、それぞれのファンを魅了しています。ゴールドウィングは精緻な日本のエンジニアリングを体現し、ハーレーはアメリカンクルーザーならではの魅力を放っています。

 

エンジン特性では、ゴールドウィングの水冷6気筒は高回転までスムーズな吹け上がりを見せ、静粛性も抜群です。対してハーレーの空冷Vツインは、独特の鼓動感とサウンドで感性に訴えかけます。燃費性能と信頼性ではゴールドウィングが優位に立ちますが、エモーショナルな走行フィーリングではハーレーに分があります。

 

メンテナンス面では、ゴールドウィングは定期点検を適切に行えば高い信頼性を発揮します。部品の調達も比較的容易で、維持費は予測しやすい傾向にあります。一方ハーレーは、カスタマイズの自由度が高く、オーナーの個性を表現しやすい特徴があります。

 

乗り心地においては、ゴールドウィングの電子制御サスペンションが現代的な快適性を提供。ハーレーは伝統的なメカニカルサスペンションながら、独特の心地よい揺動感を味わえます。高速巡航時の安定性は両者とも高いレベルにありますが、ゴールドウィングはより洗練された乗り味を提供します。

 

コストパフォーマンスを考えると、購入時の初期投資はどちらも同等ですが、長期的な維持費ではゴールドウィングに軍配が上がります。ただし、ハーレーは中古車市場での価値が安定しており、リセールバリューの面では優位性があります。

 

『250km/hオーバー！ゴールドウィングの驚異の最高速と安定性』

 

ゴールドウィングの性能を語る上で、その最高速度と高速走行時の安定性は特筆に値します。実測値で250km/h以上を記録する最高速性能は、その車格を考えると驚異的です。しかし、より重要なのは、その速度域での卓越した安定性にあります。

 

この安定性を支えているのは、徹底的に研究され尽くされた空力設計です。大型ウインドスクリーンと流線型のボディワークは、高速走行時の空気抵抗を最小限に抑えながら、ライダーを風から保護します。電動調整式ウインドスクリーンにより、速度に応じた最適な風防効果を得られるのも特徴的です。

 

パワーユニットである水冷6気筒エンジンは、高速域でも振動が少なく、安定した出力を維持します。特に120km/h以上の巡航速度帯では、エンジンの回転に余裕があり、ストレスフリーな走行が可能です。また、電子制御スロットルの採用により、緻密なパワーコントロールを実現しています。

 

シャーシ面では、アルミツインチューブフレームと電子制御サスペンションの組み合わせが、高速走行時の安定性に大きく貢献しています。特に高速コーナリング時の挙動は、その車重を感じさせないほど正確です。

 

ブレーキングについても、デュアルコンバインドABSの採用により、高速からの減速時でも安定したブレーキングが可能です。これにより、ライダーは自信を持って高速走行を楽しむことができます。

 

『"ダサい"という声も？ゴールドウィングのデザイン論争』

 

ゴールドウィングのデザインは、発売以来常に議論の的となってきました。「ダサい」という評価の多くは、その大きなボディサイズと独特なスタイリングに起因しています。しかし、このデザインには明確な意図と革新性が込められています。

 

現行モデルでは、従来のボリューム感を維持しながらも、よりシャープでモダンなデザイン要素を取り入れることで、時代に即したスタイリングへと進化しています。特にLEDヘッドライトとテールランプの採用により、先進的な印象を与えることに成功しています。

 

デザインの是非を論じる際に重要なのは、その機能性との関係です。大きなフロントカウルは、優れた風防効果をもたらし、長距離走行での快適性を確保します。サイドパニアとトップケースも、実用性を考慮しながら可能な限りスタイリッシュにまとめられています。

 

興味深いのは、初見では「ダサい」と感じたライダーも、実際に乗ってみると評価が変わるケースが多いという点です。走行時の一体感や機能美を体験することで、デザインの真価を理解することができるのです。

 

結局のところ、ゴールドウィングのデザインは、純粋な美しさだけを追求したものではありません。快適性、空力性能、実用性など、様々な要素を高次元でバランスを取った結果としての形なのです。それは時として独特な外観となりますが、それこそがゴールドウィングの個性であり魅力と言えるでしょう。

 

『倒れないバイク？ゴールドウィングの低重心設計の真相』

 

ゴールドウィングについて語られる都市伝説の一つに「倒れないバイク」という評価があります。これは完全な誤解ではありませんが、正確には優れた重量バランスと低重心設計により、大柄なバイクでありながら驚くほど安定しているという事実を指しています。

 

この安定性を実現している最大の要因は、水平対向6気筒エンジンの採用です。このエンジンレイアウトにより、重量物であるエンジンの質量を可能な限り低い位置に配置することに成功しています。さらに、燃料タンクも従来の位置より低く配置され、全体的な重心位置を下げることに貢献しています。

 

また、最新モデルではアルミダイキャストフレームの採用により、剛性を確保しながら車体の軽量化を実現。これにより、停車時や低速走行時の取り回しが以前のモデルと比較して格段に向上しました。特に、パーキング時の車体保持がしやすくなったという声が多く聞かれます。

 

電子制御の面でも、様々な補助システムが搭載されています。発進時のヒルスタートアシストや、低速走行時のトラクションコントロールなど、ライダーの負担を軽減する機能が充実しています。これらのシステムにより、初心者でも安心して運転することができます。

 

『立ちゴケの不安を解消！効果的な転倒防止テクニック』

 

ゴールドウィングの最大の懸念事項として挙げられるのが立ちゴケです。確かに車重約380kgという重量級バイクだけに、その不安は理解できます。しかし、適切な乗車テクニックと予防策を身につけることで、立ちゴケのリスクは大幅に低減できます。

 

まず重要なのが、停車時の足位置です。両足の踵を地面にしっかりとつけ、膝を車体に密着させる姿勢を基本とします。これにより、車体の傾きを早期に感知し、対応することが可能になります。特に信号待ちなど、長時間の停車時には、この基本姿勢を意識することが重要です。

 

パーキング時には、地面の傾斜や路面状態を必ず確認する習慣をつけることが推奨されます。特にサイドスタンド使用時は、バイクの傾斜角度を慎重に確認し、必要に応じてセンタースタンドの使用を検討します。また、駐車時には可能な限り平坦な場所を選択することで、リスクを最小限に抑えることができます。

 

補助的なアイテムとして、転倒防止補助輪やローダウンキットなどのアフターパーツも有効です。これらは、特に経験の浅いライダーや体格的に不安のある方にとって、大きな安心感をもたらします。

 

『購入後の後悔ポイントから見える、選択時の注意点』

 

ゴールドウィング購入者の中で時折聞かれる後悔の声には、いくつかの共通点があります。これらを事前に理解することで、より賢明な購入判断が可能になります。最も多い後悔点は、その大きさと重量に関するものです。特に、駐車場の確保や日常的な取り回しに苦労するケースが報告されています。

 

維持費に関する想定の甘さも、後悔につながる要因の一つです。タイヤやブレーキパッドなどの消耗品は、一般的な大型バイクと比べて高額になりがちです。また、定期点検や車検時のコストも、事前の想定を上回ることがあります。これらの費用を含めた総合的な維持費を、購入前に十分検討することが重要です。

 

走行スタイルとのミスマッチも、後悔の原因となることがあります。ゴールドウィングは長距離ツーリングを得意としますが、短距離での街乗りや、頻繁な急加速・急減速を伴う走行には必ずしも適していません。自身の主な使用目的や走行スタイルと、バイクの特性が合致しているかを慎重に見極める必要があります。

 

カスタマイズの制限も、考慮すべきポイントです。高度な電子制御システムを採用しているため、一部のカスタマイズが制限される場合があります。個性的なスタイリングを求めるライダーにとっては、この点が物足りなく感じることもあります。

 

『20万km超えも珍しくない！ゴールドウィングの驚異の耐久性』

 

ゴールドウィングの特筆すべき特徴の一つが、その卓越した耐久性です。適切なメンテナンスを行えば、20万キロメートル以上の走行距離を達成することも珍しくありません。この驚異的な耐久性は、長年にわたる技術の蓄積と、高品質な部品の採用によって実現されています。

 

エンジンの耐久性は特に高く評価されています。水冷6気筒エンジンは、高回転時でも振動が少なく、内部パーツへの負担が最小限に抑えられています。オイル消費も少なく、定期的なメンテナンスさえ行えば、10万キロメートル以上走っても大きなトラブルが発生することは稀です。

 

フレームやサスペンションなどの足回り部品も、長期使用を想定した設計となっています。特にアルミフレームは、錆びの心配が少なく、経年劣化に強い特性を持っています。電子制御サスペンションも、従来の機械式と比べて耐久性が向上しています。

 

電装系統については、防水・防塵設計が徹底されており、過酷な環境下での使用でも高い信頼性を維持します。特に最新モデルでは、各種センサーや制御ユニットの保護が強化され、トラブルの発生率が大幅に低減しています。

 

『実オーナーが語る！ゴールドウィングの意外な欠点とは』

 

実際のオーナーから寄せられる声の中には、カタログやレビューでは語られない意外な欠点が含まれています。最も多く指摘されるのが、市街地での取り回しの難しさです。特に、細い路地や混雑した駐車場での操作には、相当な慣れが必要となります。

 

燃費に関する指摘も見られます。1800ccという大排気量エンジンを搭載しているため、街乗り主体の使用ではリッター当たり10キロメートル程度と、決して経済的とは言えない燃費性能となります。ただし、高速道路での巡航時は比較的良好な燃費を記録します。

 

メンテナンス面での課題も存在します。車体が大きく複雑な構造を持つため、simple点検や清掃作業に予想以上の時間と労力が必要です。特に、フェアリングの脱着が必要な作業は、素人には難しい場合が多いとされています。

 

装備の豊富さが、逆に煩わしさを生む場合もあります。多機能な電子機器の操作に戸惑うオーナーも少なくなく、特に高齢のライダーからは、シンプルな仕様のモデルを望む声も聞かれます。これらの意見は、次期モデルの開発に反映されることが期待されています。

 

Q＆A

 

ゴールドウィングの燃費はリッター何キロですか？

ゴールドウィングの燃費は、走行状況によって大きく変動します。一般的な使用条件では以下のような値となります：

 

市街地走行：約10～12km/L
高速道路走行：約15～17km/L
平均的な使用：約13km/L

 

ただし、これらの数値は気候条件やライディングスタイル、積載量などによって変動します。特に二人乗りや荷物を多く積載した状態では、燃費が2～3km/L程度低下する傾向にあります。

 

ゴールドウィング1800ccはAT免許で乗れますか？

はい、現行のゴールドウィング1800ccはDCTモデル（デュアルクラッチトランスミッション搭載モデル）を選択すれば、AT限定免許で運転することができます。

 

DCTモデルは完全なオートマチックトランスミッションとして認定されており、AT限定免許での運転が法律上認められています。ただし、マニュアルトランスミッションモデルについては、従来通り普通二輪免許（MT）が必要です。

 

ゴールドウィングの対抗馬は？

ゴールドウィングの主な対抗モデルとしては、以下のバイクが挙げられます：

 

BMW K1600GTL
- 同じく6気筒エンジンを搭載
- 先進的な電子制御システムを採用
- よりスポーティな走行特性

 

ハーレーダビッドソン ウルトラリミテッド
- アメリカンツアラーの代表格
- 独特の走行フィーリング
- 豊富なカスタマイズオプション

 

ヤマハ VENTURE
- 快適な長距離ツーリング性能
- 比較的リーズナブルな価格設定
- 安定した走行性能

 

ただし、完全な意味での直接的な競合モデルは少なく、それぞれが独自の特徴を持っているため、用途や好みに応じて選択することが推奨されます。

 

まとめ：ゴールドウィング購入の判断材料として

 

ゴールドウィングは、その圧倒的な性能と快適性で、ツーリングバイクの金字塔として確固たる地位を築いています。250km/hを超える走行性能、20万km以上の高耐久性、最新鋭の装備の数々は、まさに二輪車の最高峰として相応しい仕様と言えるでしょう。

 

特筆すべき魅力：
- 1800cc水冷6気筒エンジンによる余裕の走り
- 電子制御による優れた安定性
- 充実した快適装備と大容量収納
- DCTモデルならAT免許でも運転可能

 

一方で、380kgという車重、市街地での取り回しの難しさ、比較的高額な維持費など、現実的な課題も存在します。これらは、購入を検討する際の重要な判断材料となるでしょう。

 

最終的な購入判断のポイントは、以下の項目との相性です：
- 主な使用目的（長距離ツーリングがメインか）
- 駐車環境（十分なスペースが確保できるか）
- 維持費の負担（定期的なメンテナンス費用を含む）
- 体格や運転技量（車重に対する自信）

 

ゴールドウィングは、その特性を十分に理解し、適切に付き合える環境があれば、他の追随を許さない究極のツーリングマシンとなるはずです。慎重な検討と準備の上で、あなたのバイクライフに新たな歓びをもたらしてくれることでしょう。