音楽愛好家の皆さん、こんにちは!
最近、アナログレコードの人気が再燃しているのをご存知でしょうか?
温かく深みのある音質、大きなジャケットのアートワーク、そしてレコードをターンテーブルに乗せて針を落とす一連の動作。
これらはデジタル音源では味わえない、レコードならではの魅力ですよね。
「レコードを聴いてみたいけど、どんな機械が必要なの?」「種類がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない…」そんな疑問をお持ちの方のために、この記事ではレコードを聴くための「機械」、つまりレコードプレーヤー(ターンテーブル)について、その種類から選び方、楽しみ方まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます!
レコードを聴くためには、ただレコードプレーヤーがあればいい、というわけではありません。
基本的には、以下の要素が必要です。
「え、そんなにたくさん必要なの!?」と思った方もご安心ください。
最近では、これらの機能が一体になった「オールインワンタイプ」のレコードプレーヤーも増えています。
レコードプレーヤーは大きく分けて2つのタイプがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
フォノイコライザー、アンプ、スピーカーが一台にまとまっているのがオールインワンタイプです。
「初めてレコードを聴くのに、何から揃えればいいか分からなかったので、これ一台で完結するタイプを選びました。
配線も少なくて楽でしたね。
」
「まずはレコードを聴く体験をしてみたい」「手軽に楽しみたい」「設置場所に限りがある」という方におすすめです。
レコードプレーヤー本体、フォノイコライザー、アンプ、スピーカーをそれぞれ個別に選んで組み合わせるのがコンポーネントタイプです。
「最初はオールインワンだったけど、もっと良い音で聴きたくなってコンポーネントに移行しました。
沼ですね(笑)でも、音質の変化が本当に楽しい!」
「とにかく音質にこだわりたい」「将来的にシステムを拡張したい」「オーディオ機器をいじるのが好き」という方におすすめです。
いざレコードプレーヤーを選ぼうと思っても、様々な機能やスペックがあって迷ってしまいますよね。
ここでは、購入前にチェックすべき重要なポイントを解説します。
前述の通り、レコードプレーヤーの信号は非常に小さいため、アンプで増幅する前にフォノイコライザーで適切なレベルに変換する必要があります。
ヒント:最近のレコードプレーヤーには、内蔵フォノイコライザーのON/OFFを切り替えられるモデルもあります。
将来的に外部フォノイコライザーを導入する可能性があるなら、この機能があると便利です。
レコードプレーヤーがレコード盤を回転させる方式には、主に「ベルトドライブ方式」と「ダイレクトドライブ方式」の2種類があります。
駆動方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
ベルトドライブ方式 | モーターの回転をゴムベルトでプラッターに伝える | モーターの振動が伝わりにくく、繊細な音が出やすい | ベルトの経年劣化、回転が安定するまでに時間がかかる |
ダイレクトドライブ方式 | モーターの軸が直接プラッターと繋がっている |
回転が安定しており、立ち上がりが速い。 |
モーターの振動が伝わりやすい、構造が複雑で高価になりがち |
レコードの再生開始から停止までの動作を、手動で行うか自動で行うかでタイプが分かれます。
「レコードの扱いに慣れていない」「手軽さを重視したい」ならフルオート、「レコードを丁寧に扱いたい」「音質を追求したい」ならマニュアルがおすすめです。
最近のレコードプレーヤーには、USB端子を搭載し、レコードの音源をデジタルデータ(MP3やWAVなど)としてPCに取り込めるモデルがあります。
「昔のレコードをデータ化してスマホで聴きたかったので、USB出力付きのプレーヤーを選びました。
手軽にデジタル化できて便利です。
」
ヒント:USB出力機能は、レコードをデジタルデータとして持ち歩きたい方や、ストリーミングサービスでは見つからない音源をデジタル化したい方には非常に便利な機能です。
レコードプレーヤーを長く快適に使うためには、いくつか注意すべき点があります。
レコードプレーヤーは振動に非常に弱いデリケートな機械です。
警告:スピーカーの近くや、床の振動が伝わりやすい場所、直射日光が当たる場所、湿気の多い場所は避けましょう。
振動は音飛びや音質劣化の原因になります。
レコードプレーヤーの針(スタイラス)は消耗品です。
使い続けると摩耗し、音質劣化やレコード盤へのダメージに繋がります。
注意:針の寿命は一般的に約200~500時間と言われています。
音質の変化(高音が出にくい、ノイズが増えるなど)を感じたら、交換の目安です。
専用のクリーナーやブラシを使って、ホコリを取り除きましょう。
レコード盤にホコリや汚れが付着すると、音質劣化やノイズの原因になります。
レコードプレーヤーを手に入れたら、ぜひ様々な方法でレコードライフを楽しんでみてください。
レコードを聴く時間は、ただ音楽を流すだけでなく、空間全体を演出する時間でもあります。
お気に入りのレコードをかけながら、コーヒーを淹れたり、読書をしたり、友人と語らったり。
まるでカフェにいるかのような、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
レコードのジャケットは、CDとは比べ物にならないほど大きく、アーティストのこだわりが詰まったアート作品です。
「音楽を聴きながら、ジャケットをじっくり眺めるのが好きですね。
曲の世界観がより深く感じられます。
」
レコードプレーヤーを手に入れたら、ぜひ中古レコード店に足を運んでみましょう。
「新しい音楽との出会いはもちろん、思わぬ掘り出し物を見つけた時の喜びは格別です!店員さんとの会話も楽しいですよ。
」
レコードプレーヤーはどこで買えますか?
価格帯としては1万円台後半から3万円程度のものが、機能と音質のバランスが良いでしょう。
針は専用のブラシで優しくホコリを取り除きます。
この記事では、「レコードを聴く機械」であるレコードプレーヤーについて、その種類から選び方、注意点、そして楽しみ方までを詳しく解説しました。
レコードプレーヤーは、単に音楽を再生するだけでなく、音楽を「体験」するためのツールです。
温かいアナログサウンド、針を落とす瞬間の高揚感、ジャケットを眺める時間、そしてレコードを探す喜び。
これらすべてが、デジタル時代では味わえない特別な体験となるでしょう。